・マウリの寓話(Corriere dello Sport)
-ステファノ・マウリはモンザで生まれた。ステファノにとっての最初の期待外れは、モンザの下部組織入りが拒絶されたときのことだったはずだ。モンザは、ステファノにはジョカトーレになり得るフィジカルがないと伝えたのだ。しかし、現在ステファノは184cmの長身選手として、ロングボールを受ける役割も担っている。
-プロでの初年度:セリエDのメーダにて左SBとして30試合9得点という数字を残した。2年目はセリエC2に舞台を移し、3人の中盤の左サイドを担った。
-メーダからモデナへ、運命のステップアップ:ゴンザーガ代理人がモデナのTosiDSにステファノを推薦し、ステファノはデ・ビアージ監督の下でセリエBデビューを果たした。モデナでの1年目は9試合1得点だったが、マウリはバッロッタ、ミラネット、ラビート、バレストリなどと共にプレイすることで成長した。出場機会は決して多くはなかったが、デ・ビアージ監督は彼のことを大きく考慮していた。 
-モデナでセリエAに昇格:セリエA初年度は開幕戦で負傷してしまったものの、復帰後はレギュラーの座を掴み取り25試合の出場を果たした。デ・ビアージ監督はマウリをSBやCBで起用していた。
-2003年:TosiDSがモデナからパルマへ去った。マウリはFerragostoにモデナとの契約を更新したが、メルカート最終日にデ・ビアージを追うようにブレシアへ移籍することが決定した。交渉がまとまったのはメルカート閉鎖5分前の8月30日の12:55だった。午前にモデナでのトレーニングに励んでいたステファノは、部屋に戻ったあとに移籍の報を受けた。
-それから、マウリはディ・ビアッジョ、ロベルト・バッジョ、マトゥザレムと共にブレシアのピッチに立ち、30試合7得点という成績を残した。
-だが、カルチョのミステリーによりコリオーニ会長はマウリを買い取らなかった。モデナに戻ったマウリはすぐさまウディネーゼへ移籍し、スパレッティの下で偉大なパフォーマンスを披露した。そして、リッピ率いるアズーリにも招集された。
-2005年8月末:マウリは当時ラツィオのDSを務めていたサバティーニの補強リストに含まれたが、ロッシ監督はマウリを左SHとは見なさなかった。しかし、その半年後にセーザルがインテルへ移籍したことを受けて、ラツィオは再度マウリの獲得に動き、実現に至らせた:「あの時はウディネーゼの合宿でエンポリにいたね - ゴンザーガ代理人が語る - ロティートとの最初の接触は今も覚えているよ。夜中2時に電話が来て、翌日にはローマに向かったんだ。そして、朝6時にサインしたよ」。
-それからの歴史は周知のとおりだ:「今年のマラッシでの開幕戦で、ステファノはベンチに留まった。そして、サンプはトレクァルティスタを模索した。だが、彼はラツィオから去ることは望まなかったよ。契約も更新したばかりだったしね」。その後、マウリはレヤの財産として3ゴール5アシストを記録し、アズーリにも招集され、ラツィオは首位に立った。



・主役マウリ(Leggo)
-今シーズンこれまで7アシスト3ゴールという驚異的な数字を残しているマウリは、8月の時点ではティフォージからブーイングを浴び、サンプドリアへの移籍の可能性もあった。
-「サンプドリア移籍の可能性があったのは事実だ - メルカート閉鎖後に本人が発したコメント - 僕はジェノヴァに向かうことになりかけていたんだけれど、監督が僕のことを非売品だと宣言したんだ。そして、僕は残留することになった。ここでキャリアを終えたい」。1月に31歳を迎えるマウリは、既に2013年までの契約更新にサインしている。
-それから、マウリの寓話が始まった。マラッシでの試合をベンチで過ごしたあと、2節のボローニャ戦で今シーズン初スタメンを飾ってからは現在に至るまで常に主役となっている。



☆ジョヴァンニ・ロペス・コーチ
「幸せかって?もちろん、とても幸せだ。我々は首位に値しているし、どれだけの間この場所を守ることができるか様子を見たいね。 秘訣?クオリティを持った重要な選手が犠牲的精神を持って戦っている点にある。すべての秘密は我々の監督にあると言えるだろう」(Corriere dello Sport)




☆ザンパリーニ会長(パレルモ)
「ラツィオに驚いているかって?いいや、エピソードがすべて彼らに味方していることに驚いているよ。彼らを止めるのは我々だ。パレルモはラツィオよりも強い」(Adnkronos)



☆エリクソン氏
「ラツィオはサプライズだ。レヤにはお祝いの言葉を送りたいし、彼らが長い間この状態を保てることを望んでいるよ」(Adnkronos)



☆アンジェロ・ペルッツィ氏
「ラツィオがどの場所に到着することができるかはわからないけれど、トップ5には入れるはずだ。 スクデット?簡単には言えないけれど、ラツィオは良いチームだし、彼らが大きなカンピオナートを作ることは確かだろう。 85年のヴェローナのように?それは難しいけれど、レヤは美しいグループを築いているし、最後までトップ5を争うことができるはずだ」(Ansa)