☆トンマーゾ・ロッキ
「俺の将来はラツィオにあると思っている。スクデットや欧州のトロフィーを獲得できなくても俺はここに居たい。今季のコッパ・イタリアでは優勝したいね。ラツィオ以外のビッグクラブには興味は無いよ。ラツィオにカンピオーネとの契約を更新し、さらに重要な選手を補強するというプロジェクトがあるのなら、俺も契約を更新する準備が出来ている。何が言いたいのかと言えばファンが望んでいるようなクラブになって欲しいんだ。俺は不可能な条件を求めているわけではない。俺はラツィオで生活したいから、昨年の1月から契約更新を依頼してきた。でも契約を更新するには競争的なプロジェクトが必要だ。そのプロジェクトがあるのなら、俺はサインするよ」(sportal.it)




☆ロッシプロジェクト
ロティート会長は1月にラドゥ、ダボ、ロゼフナル、ビアンキを獲得した。しかしケーキの上のイチゴと言えるものはロッシ監督との契約更新だろう。ロッシ監督との契約更新が実現すれば多くの疑いは払拭されることになる。またラツィアーレもラツィオのプロジェクトに欠かせないカリスマ性を持ったロッシ監督との契約更新が実現すれば幸せになれるだろう。
現時点で確かなことはロッシ監督が今シーズン終了まではラツィオに残ることだけである。ロッシ監督にとっての今シーズンはラツィオにやって来て以来最も困難なシーズンとなっている。夏のメルカートでは補強方針に不満を募らせ、その後は熱意も弱まりかけてもいた。しかし1月の補強によってロッシ監督は失われつつあった熱意を再び取り戻しつつある。
ロティート会長はどんな状況でもロッシ監督の解任を否定して来たが、両者の関係は以前ほど固いものではなくなっている。だが現在は状況が変化し、新たな望みが生まれるかもしれない。ロッシ監督とラツィオは2009年まで契約を結んでおり、早急に契約を延長する必要は無い。しかし常によりよい時期に契約を更新することはカルチョの基本である。そしてロティート会長はこの時期を見逃さなかった。
2007年12月にロティート会長はロッシ監督へ2011年までの契約更新をオファーした。それに対してロッシ監督は「私は今はチームの問題を解決することだけを考えている。ただロティート会長には感謝している」と平和的に答えた。もちろんこの言葉だけが全てであるとは限らない。ロッシ監督はクラブ側がパンデフ、ロッキとの契約を更新するのかを注視している可能性もある。ただロッシ監督とラツィオの間に契約交渉を開始するための関係が存在していることだけは確かである。(Messaggero)