☆金曜夜にロッシ監督とロティート会長が会談へ
ラツィオはジェノア戦に向けて準備を続けている。現在練習に参加できていないメグニとデルネーロはフィジカルトレーニングを行った。
一方チーム内ではサバティーニDSが辞任したため、後任を模索しており、トリノのアントネッリやウディネーゼのレオナルディといった名前が挙がっている。なお金曜日の夜にはロティート会長とロッシ監督が会談を行うと見られている。(datasport.it)




☆サバティーニとペルシチェッティの辞任
ラツィオはいくつかのの部品を失った。昨日の午前にGian Piero Persichetti総務部長が辞任し、さらにその日の深夜になり、サバティーニDSも辞任した。これらの動きはロッシ監督とラツィオの決定的な決別の前兆となるかもしれない。
昨日は大惨事と言える一日となった。インテルに対する敗北は結果的にクラブの内部に大きな激震を与えたのである。技術的な見解だけでなく、全てを含めてPersichetti総務部長の存在は大きいものだった。Persichetti総務部長はロティート会長、サバティーニDSと共にメルカートで動き、契約を締結させた後に連盟に対して書類を提出する役割を担い、昨夏にはカリーソ獲得のために苦しみながらも必死に走り回った。彼のこの辞任決断は誰もが驚いたと言えるだろう。そしてさらに追い討ちをかけるようにサバティーニDSも辞任する意向を表明し、ラツィオは再び驚きに包まれた。ロティート会長も今回はサバティーニDSの辞任を深刻に受け入れる姿勢を見せている。(Messaggero)





☆改革へ向かうラツィオ
ビアンコチェレスティにとって非常に悲しい一日が終わり、クラブとロティート会長は活発な動きを見せている。昨日、Persichetti総務部長とサバティーニDSが辞任する意向を表明した。サバティーニDSは友人であるコラントゥオーノ率いるパレルモへ去ると見られており、彼の後任にはチンクィーニ氏の復帰という話が浮上している。その他にはベーラミの代理人を務めているベルトラーミ氏とクラブとの会談の場でトッテナムから興味深いオファーが届いていることがわかった。契約更新へ向けて交渉を行っているベーラミとラツィオだが、両者の距離は今も遠く離れた場所にある。
現在大急ぎで取り組まれている作業は監督人事である。ロティート会長はロッシ監督との3年間の共同作業を終え、今後も関係を続けていくのか、それとも新たなページをめくるのかを決断しなければならない。仮にロッシ監督が残留した場合、彼の構想から外されている多くの主力選手たちがメルカートに出されるだろう。まず最初にTrabznosporからオファーが届いているムスレラに関して、ラツィオがこれを拒否したとしても、ロッシ監督は新たなGKを獲得する意向となっている。DF陣ではデ・シルヴェストリ、シヴィーリア、ラドゥ、ザウリ、おそらくコラロフは残留すると見られており、中盤はダボ、レデスマ、ムタレッリ、フィルマーニ、攻撃陣ではパンデフとロッキが残留する見込みとなっている。期待外れに終わったビアンキに関しては1050万ユーロで完全に買い取るのはますます難しくなっている。ロッシ監督は今度のメルカートでは自らが補強選手を決めることを望んでおり、会長やDSによる補強を受け入れる意思はない。
これとは逆にロッシ監督が契約満了よりも1年早くラツィオと離婚した場合には、まず新たな監督を決めなければならない。現時点で後任候補に挙がっているのはマッザーリ、ジャンパオロ、ノヴェッリーノ、アコリ、ジーコとなっている。マッザーリ監督はここ3年間で評価を高めているが、その影響でサンプドリアでは現在100万ユーロの年俸を受け取っている。ロッシ監督の弟子に当たるジャンパオロ監督に関してはまだ若いが、良い手腕を持っていることを示している。トリノで失敗を犯したノヴェッリーノ監督についてはビッグクラブの検査を乗り越える必要があるだろう。フェネルバフチェで良い結果を残しているジーコ監督はイタリアのクラブを率いることを受け入れる準備ができている。ジーコ監督は月曜日にローマを訪れる予定となっており、その際にラツィオと新たな重要な接触を行うことになるかもしれない。また、これらの監督以外にもここに来てエリクソンという驚くべき名前が浮上している。
昨日の夕方、サバティーニDSはロティート会長充てに辞任を申し出る手紙を書いた。ロティート会長も今回はこの辞意を受け入れる準備ができている。(Messaggero)




☆マルティーノGM復帰の可能性も
サバティーニGMの後任候補の中には現在ペルージャに在籍しているガブリエレ・マルティーノGMの名前も入っている。マルティーノGMは04-05シーズンにラツィオでGMを務めていた。(Piazza della Liberta)





☆予測できない未来
ロティート会長はロッシ監督の辞任を待っているが、ロッシ監督は現在その場凌ぎをしており、将来は予測できないものとなっている。ただラツィオの内部には激震が走っており、既にPersichetti総務部長が辞任(パレルモへ移る可能性がある)したことに加えサバティーニGMも辞任を考えている。
サバティーニGMの後任にはトリノのステファノ・アントネッリ氏の名前が挙がっている。ただし、新監督としてパレルモのコラントゥオーノ招聘に動く場合には彼の友人であるサバティーニGMがラツィオに留まると見られている。新監督候補にはサンプドリアのマッザーリ監督も浮上している。ナポリとラツィオからオファーが届いているとされているマッザーリ監督は「来季もサンプドリアに残るかはわからない」と語っており、マッザーリがラツィオに到着する場合はカッサーノも一緒にラツィオへやってくることになるかもしれない。
いずれにしてもロティート会長は完全な期待外れに終わった今シーズンをロッシ監督と共に振り返り、その上でロッシ監督の位置をハッキリさせなければならない。ロッシ監督の3年間に渡るプロジェクトはインテル戦で終焉を迎えたようにも見えるが、ラツィオとの契約はまだ1年(年俸50万ユーロ)残っている。(Tempo)




☆マッザーリが新監督のポールポジション
マッザーリ監督は来シーズンのラツィオのベンチのポールポジションに位置しており、ロティート会長からのアプローチを喜んでいると見られている。ただマッザーリ監督は2009年までサンプドリアとの契約を結んでいるため、これが障害となるかもしれない。マッザーリ監督の他にはマンチェスター・シティを去ることが決定的なエリクソンがラツィオに復帰する可能性が出てきている。なおロッシ監督に対してはナポリが非常に強い興味を示している。
GMに関しては、ロティート会長はジョルダーノ氏かシニョーリ氏を迎えるかもしれない。(ソース不明)




☆ウディネーゼのレオナルディGMを招聘へ?
破滅的な今シーズンを見て、ロティート会長はロッシ監督のサイクルを終える必要があると考えており、ラツィオには革命の予感が漂っている。
ロッシ監督はインテル戦後に「要らないものは捨てても良いが、それと一緒に大事な物も捨ててはいけない」と語った。しかしロティート会長はラツィオを変えることを考え、サバティーニGMの辞任表明がその考えをさらに後押しした。サバティーニGMは自らの責任を感じ、クラブを去ることを決意したのである。
昨日、サバティーニGMはロッシ監督と会談を行い、さらにマウリ、ベーラミの代理人とも話し合いを行った。その後ラツィオで12年間過ごしてきたPersichetti総務部長に続き、GMという座を辞任する意向を表明した。ロティート会長はサバティーニGMの後釜にウディネーゼと2012年まで契約を結んでいるピエトロ・レオナルディ氏を招聘することを望んでいる。ラツィオはレオナルディGM-マリーノ監督、アントネッリGM-ジャンパオロ監督(現在フリーの身となっているロッシ監督の弟子)のようなカップルを作らなければならないと言えるだろう。なお新監督にはマッザーリ監督やベレッタ監督も仮説として挙げられている。ラツィオを去る意向を示したサバティーニGMについてはコラントゥオーノの居るパレルモへ移ることになるかもしれない。
ロティート会長は2008年のメルカートの計画を経てなければならない。ロッシ監督は既にリストを準備しており、すぐに会議を行える状態にある。ロッシ監督の放出候補にはマウリ、デルネーロ、メグニ、マキンワ、スカローニ、マンフレディーニ、ターレ、バローニオ、ロゼフナルの名前が入っている。(Repubblica Ed.Roma)



☆マッザーリ?エリクソン?
今シーズン何度も目にした失敗。このエピローグはロティート会長に新たなページをめくることを決心させた。
革命はベンチから始まる。ロッシ監督のサイクルはもう終わったと考えていいだろう。契約は2009年まで残されるが、ロッシ監督とロティート会長の関係は今後も共に過ごすことができる状態には無く、シーズン終了までに離婚することが確実となっている。そしてロッシ監督はナポリと結婚することになるかもしれない。
ラツィオはロッシ監督の後任として、偶然にもつい先日サンプドリアとの関係にヒビが入ったばかりのマッザーリ監督を狙うことに決めた。マッザーリ監督とサンプドリアの契約は2009年まで残っており、これが交渉を少し複雑なものとする可能性もあるが、それでもラツィオは彼を大変気に入っている。ただマッザーリ以外にもシエナのベレッタ監督(シエナをA残留に導き、クラブを去る意向)やパレルモのコラントゥオーノ監督(来シーズンもパレルモに留まるかは未定)、ウディネーゼのマリーノ監督(ウディネーゼに手放す意向はない)の名前が挙がっている。また仮説としてエリクソンの名前も検討されており、ラツィオはベンフィカとの合意に近付いているエリクソンの考えを改めさせようとしている。
選手たちにとっても革命は無関係ではない。現時点で残留が確定しているのはロッキ、パンデフ、レデスマ、デ・シルヴェストリ、ラドゥ、ダボだけとなっている。またクラブ内部に関しても変化が起きており、Persichetti総務部長が辞任し、サバティーニGMもクラブを去る意向にある。そのためラツィオはサバティーニGMの後任としてレオナルディ(ウディネーゼ)、アントネッリ(トリノ)、Lo Monaco (カターニャ)を候補に挙げている。ただロティート会長はかつてのバンディエラをGMとして狙う可能性もあり、その場合にはジョルダーノ氏とシニョーリ氏が検討されている。(Gazzetta dello Sport)




☆将来が不確定な選手多数
来シーズンもラツィオに残留することが確かと言えるのはデ・シルヴェストリ、ラドゥ、ダボ、ロッキ(暗黒のシーズンとなった中で確かに生存していたと言える選手たち)だけとなっている。
主力の中でクラブを去る可能性が高いのはベーラミ、マウリ、ムディンガイの3人である。ベーラミについては昨日ロティート会長がベルトラーミ代理人と会談を行ったが、合意は未だに遠い場所にあり、移籍する可能性が非常に高くなっている(フィオレンティーナが獲得を狙っている)。マウリとラツィオの関係崩壊の要因に関しては技術的な面と環境的な面の影響が大きい。コッパ・イタリアのインテル戦でマウリはサポーターから酷い侮辱を浴びせられた。またマウリは自らの起用法に対する保証も得られずに居るため、ラツィオを去ることになると見られている。ムディンガイに関しては否定的なシーズンを送ったことにより、ロティート会長との契約更新交渉はすぐに中断されるかもしれない。
DF陣ではインテル戦での2つの失点シーン両面でミスが見られた。しかしこれがザウリ、シヴィーリア、クリバリが放出されることを意味しているのではなく、彼らに加えて少なくともあと1人の選手を補強する予定となっている。
最初の生存者の4人に入らなかったが、良いシーズンを送ったレデスマとパンデフはまず契約更新交渉に取り組む必要がある。レデスマに対しては昨夏にヴァレンシアから2000万ユーロのオファーが届いたが、ラツィオはこれを拒否している。ラツィオで良い2シーズンを送っているレデスマは今回の契約更新の場でその報いを受けることを望んでおり、現在の年俸である50万ユーロ以上の額が交渉の場で提示されるのを待っている。パンデフについては既に交渉が開始されており、最初の接触はポジティヴなものだった。
GKではムスレラがレンタルで放出される予定で、バッロッタの残留も確実とは言えない状況にある。そしてベルニはラツィオと決別する可能性が高い。
その他ではターレが1年間の契約更新に向けて基本合意に近付いている一方で、フィルマーニの将来はロッシ監督の今後の行方と強く結ばれている。ロッシ監督が残留するのならば、フィルマーニも同様の道を辿るだろう。(Gazzetta dello Sport)