・1年前から困難から抜け出せないサラテ(Sportmediaset)
オリンピコでのボローニャ戦、前半のみで交代を命じられたマウロ・サラテは、昨シーズンの悪い流れを引きずったまま、深い危機に陥ったままシーズンを開始した。初年度の素晴らしいパフォーマンスでラツィオのティフォージを熱狂させたサラテは、悪夢の2010年を過ごしている。
クルヴァ・ノルドを数ヶ月間で確信させたフオリクラッセの姿はどこへ行ってしまったのだろうか?あの輝きは幻だったのだろうか?おそらく、彼は大きすぎる責任に押し潰される形で本来の姿を失ってしまったのだろう。対戦相手はサラテの特徴を熟知したため、サラテはなかなかゴールを奪えなくなったことを悩み、苛立っている。
2008年7月9日、バーミンガム・シティでの楽しいシーズンを終えたサラテはロティートによってラツィオにもたらされた。下部リーグに降格してしまったバーミンガムの中で数少ない希望となっていた21歳のサラテは、2000万ユーロでの買い取りオプション付きレンタルでアル・サッドからラツィオに移籍した。 
イタリアでの初年度、彼は“マウリート”という愛称ですべての人々から愛された。開幕からの3試合で4得点を量産したマウリートは、最終的にはカンピオナートで36試合13得点、コッパ・イタリアでは決勝での先制弾を含む5試合3得点という成績を残している。このように継続的に好パフォーマンスを続けたサラテにはレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドなどを含む多数の欧州クラブがオファーを出したが、ロティートは彼の流出を避ける形で包囲した。
サラテにとって2年目となった2009/2010シーズンも、スタートは良いものだった。9月にはカンピオナートで2得点、ヨーロッパ・リーグでは4得点を積み重ねていたのだ。それからの突然の事故。これ以降、サラテは全くゴールを決めることができなくなり、ティフォージからも若干の不満が出始めた:2010年に入ってから彼が決めたゴールはわずか2つ:コッパ・イタリアのフィオレンティーナ戦、カンピオナートのパルマ戦でのゴールのみ。2009/2010シーズンに残した結果は、42試合8得点という寂しいものとなった。 
現在、サラテのノーゴール期間は7ヶ月目を迎えた。ローマという街との最高の関係にも関わらず笑顔を失ってしまったサラテは、おそらく新たな旅を模索する必要があるだろう。ヴィジャレアル、トッテナム、レアル・マドリードなどの目的地へ。サラテの才能をローマに縛り付けるべきか、別の場所へ手放すべきなのか、決断を下すのはロティート会長だ。



・レギュラー奪取に近付くロッキ(Corriere dello Sport)
-レギュラーの座を守ろうとしているロッキはフィオレンティーナ戦でもスタメンでプレイすることになるだろう。
-ボローニャ戦でのロッキは決定的な存在となっていた。マウリはしばしばロッキを最も危険なFWに豹変させている。
-日曜日に33歳を迎えるロッキにとって、フィオレンティーナ戦は特別な戦いとなるだろう。先月、友人のロレンツォ・デ・シルヴェストリはロッキに向けて「フィレンツェにおいで」というメッセージを送った。そして、Ferragosto前後、ミハイロヴィッチはジラルディーノの傍でプレイするFWとしてロッキの獲得を求めたが、クラブ側は結局はムトゥの復帰を待つことを選択した。そして、ロッキはラツィオ残留に満足し、主役に戻る願望を明確にした:「俺の目標?チームにとって、決定的な存在になることだ」。



・イベントを待つフォッジャ(Corriere dello Sport)
-フォッジャとフィオレンティーナ、フォッジャとミハイロヴィッチ:パスクァレ・フォッジャはレヤからの呼び出しに備えて準備している。
-フォッジャは今年の1月20日に行われたコッパ・イタリアでのフィオレンティーナ戦でムトゥと接触し、右ヒザを負傷した。このフィオレンティーナは、今夏フォッジャの移籍先として浮上していたクラブでもある:1月にフォッジャをカターニャに連れて来ることを望んでいたシニサは、ヴィオラの監督就任後にも同様に動き出そうとしていた。ミハイロヴィッチはフォッジャのスタイルや特徴を大いに気に入っているのだ。
-フォッジャとミハイロヴィッチ:彼らは土曜日にお互いを歓迎し、握手を交わすことになるだろう。ミハイロヴィッチはメルカートでフォッジャを呼んでいたが、ロティートからのSiという返答を受け取ることはできなかった:「僕の将来?願望はローマに留まることだし、僕はラツィオでのキャンプに出発する。でも、結婚には2つの意思が必要だ。フィオレンティーナ?ミハイロヴィッチは僕をカターニャに連れて来ることを望んでいた...」。6月、フォッジャはアウロンゾに出発する前にこのように語っている。 
-ボローニャ戦での出来事:試合後半、レヤ監督はマウリとフォッジャを交代させようとしたが、マウリがゴールを決めたことにより交代は取り消された。その後、レヤ監督はロッキとフォッジャを交代させようとしたのだが、今度はロッキが追加点を記録した。このとき、フォッジャはレヤへ向けてジョークを飛ばした。「ミステル、僕はここから動かないよ...」。



☆ステファン・リヒトシュタイナー
「昨年は残念ながら期待外れの結果に終わってしまったけれど、僕らがスーペルコッパに勝ったことを忘れてはいけない。 ラツィオよりもローマの方が上?それには同意できないね。僕らはローマと争うことができる。昨年の2試合ではいずれも僕らの方が良いプレイを見せていただろう。 契約更新?僕はラツィオで満足しているし、ここで快適に過ごしている。クラブには将来への野心があるし、クラブを変える理由はないよ。 スイスのプレスはレアル・マドリードの名前を出した?もしそうなるのであれば、レアルは重要なクラブだし大きな飛躍になるね。でも、僕は今はラツィオのことだけを考えているし、将来に関しては急いでいないよ。 コラロフの移籍?多くの移籍金が転がり込んできて、クラブは非常に強い選手も獲得した。チームは強化されたよ。 4バック?僕は様々なポジションで起用されてきた選手だし、問題は何もない」(Corriere dello Sport)
※リヒトシュタイナーはバッラルディーニと良い関係を築くことができなかった。そして、バッラルディーニはリヒトシュタイナーの放出を求めたが、クラブ側はこの危機を避け、レヤはリヒトシュタイナーを再生させた。(Corriere dello Sport)



・4バックに変更→1月のメルカートの戦略も変更へ?(La Lazio siamo noi.it)
-レヤ監督が4バックに変更したことによって、CBの枚数は余ることになった。したがって、更なる投資は来年の夏まで延期されることになるかもしれない。ミランダの獲得は来年の6月まで待機する必要性があるため、1月の補強ではメイラの名前が浮上していたものの、CBの質の向上は来年まで持ち越されることになる可能性が出てきている。



・メルカートの動き(Corriere dello Sport)
-メイラ:ロシアからは、フェルナンド・メイラが1月にラツィオに移籍するというニュースが届けられた。8月にもロティートの標的となっていたメイラはレンタルでラツィオに移籍するチャンスがあったものの、230万ユーロ前後という年俸が障害となったため実現には至らなかった。仮に1月に交渉が再開される場合、ラツィオは1月から6月までの年俸を支払うだけで済むことになる。
-大イベント:2011-2012シーズンへ向けて、サンパウロのミランダを獲得へ。ミランダは来年の6月には移籍金ゼロで獲得することが可能となる。ただ、ロティートとターレの古いアイデアであるミランダには、裕福な欧州クラブも獲得を狙っている。
-ジュゼッペ・ロッシ:ラツィオは守備陣の補強だけでなく、攻撃面の補強も常に考慮している。そして、ロティートはジュゼッペ・ロッシに再接近しようとしている。この任務は難しいが、決して不可能ではない。1500万ユーロと評価されているロッシは、1月にはイタリアに帰国することになるかもしれない。状況は8月と同じだ。新たなFWが到着するのであれば、現有戦力が移籍する。FWのポジション争いでポールポジションに位置しているのはフロッカーリとロッキだが、サラテは名誉挽回を探し、コーザックもサプライズになることを夢見ている。そして、フォッジャも立ち止まることは望んでいない。レヤ監督は、現在の戦力と共に歩むという答えが導かれる結果を迎えることを望んでいる。