・ラツィオを呼ぶチネッリ(La Lazio siamo noi.it)
ラツィオはアウロンゾのキャンプまでにレヤがイメージした戦力に近いグループを編成しようとしている。クラブ側が現在取り組んでいるポジションは、大きな補強が必要な中盤の中央とFWだ。
そこで、ビアンコチェレステ経営陣は数多くのアイデアの中から最も単純な仮説を検討している。下部カテゴリーでキャリアを積んだ多くの若者の中で、より輝かしいパフォーマンスを見せた一人、アントニオ・チネッリ('89)だ。プリマ・ディヴィジオーネのルメッザーネへレンタル移籍していたチネッリは、中盤の中央でのプレイを得意とする若手で、現代のMFに必要な要素が兼ね備えられている。この21歳のクオリティとパーソナリティはデリオ・ロッシ前監督も高く評価し、2年前のキャンプに招集していた。
現在、レヤ監督はチネッリにチャンスを与える可能性、チネッリを考慮する可能性を評価している。チネッリの大きな素質を耳にしたエディーは彼を近くで見ようとしているが、将来に向けた決定的な決断は近日中に下されることになるだろう。
一方で、チネッリ自身は自らの心のクラブでプレイするために残留する希望を持ちつつ、クラブ側の意図を知ることを待っている。「僕には2012年までの契約がある。僕らは契約更新について話しているよ。ルメッザーネで重要な経験を積んでラツィオに戻ってきたけれど、これからのことはラツィオと一緒に決めなきゃいけない。僕がローマに残れるかどうかは、戦力次第だろう。今の時点では戦力があまりにも多いし、レヤ監督からの判断を待っているよ。レヤとは話をした。彼は僕の過去や僕の特徴を評価しているところだ。だから、現時点では僕の立場は不安定だね。戦力が多いままであるのならば、居場所を見つけられない危険を冒すことになるし、ここには残らないだろう。しばらくの間はセリエBにプレイしに向かう可能性もある。でも、僕らは決断を下す前に待っている。 僕の一番のプライオリティーはラツィオだけれど、ジョカトーレとしてはあと数年経験を積んだ方が良いのもわかっている。ビアンコチェレステに留まることにはリスクが存在している。僕はレギュラーは求めないけれど、1年はとても長いし、自分の価値を示す機会が欲しいね」。クリスティアン・レデスマが去るのならば、ラツィオはチネッリの特徴に賭けることになるかもしれない。「レヤは中盤を5枚並べて、中央に3人を配置している。僕からすれば問題はないよ。ルメッザーネでは典型的な4-4-2でプレイしていたけれど、適応することへの問題はない。僕は若手だし、自分を活かす方法を知る必要がある。セリエAでは困難も生まれると思うけれど、恐れてはいないよ。ローマのようなアツい場所で戦えるなんて美しいことじゃないか」。アントニオは、ラツィアーレとして自らの欲求を叶えるために努力を重ねている。残念ながら、自らの心のチームのユニフォームを着てプレイする夢を実現した選手は非常に数少ない。それでも、チネッリは諦めていない。望みは、死ぬまで常にあるのだから...