・ビアンコチェレスティ内の難しい選択
ムタレッリの状況に関して、仲裁機関は金曜日の14:40に会議を行うことになった。仲裁機関が契約解除を認めた場合にはムタレッリは1月を待たずに他のクラブへ移籍することになる。
舞台裏−ムタレッリのトリノ移籍はほぼ確定していたようだったが、最終的にはすべてが破談となった。またムタレッリだけでなく、シモーネ・インザーギ、トンマーゾ・ベルニ(仲裁機関に契約解除を求めることも検討している)、シモーネ・サンタレッリも移籍しなかった。残留の要因はそれぞれ違うものだった。まずインザーギは移籍を拒否した。ベルニについてはモデナが近付いていたが最終的には消滅してしまった。最後にサンタレッリにはアレッツォからオファーが届いたが、何も起こらなかった。
トレーニング−ロッシ監督は除外していた選手たちについて土曜日の時点で考えを明白にしている。「彼らが移籍先を見つけることはより良い解決策だ。しかしもしそれが実現しなかったら考慮することになる。プロジェクトに含むということだよ。除外するのは美しいことではないからね」。
除外されていた選手たちがイタリア国内で移籍するには1月まで待たなければならなく、今日からビアンコチェレスティの家は難しい選択を迫られることになる。(Corriere dello Sport)



・カルチョメルカート:ロティートの暴走
ステンダルドをレッチェへ、バローニオをブレシアへレンタル放出したロティート会長だが、他の2つの交渉は破談してしまった。ムタレッリはトリノ移籍に近付いていたのだが、カイロ会長は突然考えを変えたのだ。またカリアリへフレッツォリーニを放出したモデナも結局はベルニを獲得することはできなかった。
アラブ−ムタレッリのトリノへの買い取りオプション付きレンタル移籍はほぼ確定していたようだったが、カイロ会長は獲得に消極的となり、交渉を締結させることはできなかった。そしてムタレッリは現在契約解除を実現させようとしている。一方ムタレッリ、インザーギ、ベルニ、サンタレッリの処遇を考えているロティート会長は「アラブのメルカートは9月10日まで開かれている」と語り、周囲を驚愕させた。インザーギにカタールからのオファーが届く?確かに国外へ移籍し、復活を遂げるという可能性はインザーギにとって興味をそそられるものだろう。
DF陣−獲得が濃厚とされていたモティはシエナへ移籍し、ロティート会長はため息をついた。しかしロッシ監督の守備陣は十分揃っている。カリアリ戦ではシヴィーリアとロゼフナルがスタメン出場し、クリバリがベンチにいたのだ。もしフィオレンティーナがメルカート最終日にクリバリを獲得していた場合は違う展開となっていただろうが、この交渉は破談したため、ラツィオはモティ獲得を急ごうとはしなかった。CBにはシヴィーリア、ロゼフナル、クリバリに加えてラドゥや成長する巨人ディアキテもいる。またプリマヴェーラにもトゥーイアという若手がいる。(Corriere dello Sport)




・バローニオ「移籍するのは悲しい」
バローニオは幸せな気持ちとラツィオでチャンスを貰えなかった未練を持ちつつブレシアへレンタル移籍する。「ブレシアに戻れて満足している。セリエBというカテゴリーではあるけれど、僕にとってブレシアは好ましい目的地だった。ここに復帰できたのは嬉しいし、とても魅力的な挑戦となる。交渉については昨日両クラブが長い話し合いを経て合意を見つけた」。
ラツィオでの経験においては、いくつか残念に思っている点があるようだ。「ラツィオで自分の価値を示すことができなかったのを残念に思うよ。監督は僕に全く可能性を与えなかった。落ち着いてプレイするには最低でも5試合チャンスを貰いたかった」。
ロッシ監督との問題はあったのだろうか?「彼は明らかに僕を避けていた。こんなことは言いたくないけれど、監督は僕と決して話そうとはしなかった。話すとしても、必要最低限のことしか言わなかったよ」。
バローニオは今現在、そして将来を見つめている。「僕はレンタルでここに来た。今年はブレシアのために良いパフォーマンスを見せたい。ラツィオ復帰?可能性はあるかもしれないけど僕は知らない。契約は2010年に満了する」。(Datasport)




・メルカート最後の動き:ステンダルドとバローニオを放出
ラツィオのメルカートは6人の補強で終わった。最終日には誰も到着しなかった。一方で放出した選手数は昨日のステンダルドとバローニオを含めて7人となった。
長い間追っていたモティに関しては最終的にはシエナへ移籍することになった。シエナは昨日の午前にディナモ・ブカレスト側へモティへの関心を伝え、ラツィオは競争に負けてしまった形だ。したがってラツィオのCBはディアキテを含めて4人となる。MFではムタレッリを放出できなかったが、ムタレッリ本人は契約解除を訴え出ると見られている。
メルカート最終日、ロティート会長はクリバリに関心を示したフィオレンティーナに対して900万ユーロを要求したが、これを受けたフィオレンティーナは獲得を断念した。これとは別にロティート会長は補強としてインテルのクレスポ獲得に動こうとしたが、彼の400万ユーロという年俸はビアンコチェレスティにとってあまりにも大きなものであった。なお移籍の可能性があったベッレーリ、ベルニ、フィルマーニ、マキンワは結局残留した。マキンワはロッシ監督の下でプレイし続けることになっているが、ベルニは契約解除に向かうことになるかもしれない。(E Polis)




・メルカート収支は210万ユーロの赤字(Gazzetta dello Sport)
補強に費やした資金:1380万ユーロ
放出で得た資金:1170万ユーロ




・フリーの選手
メルカートは閉じられた。現在無所属となっている主な選手は次の通り:アッピアー、ベルトット、セーザル、ブッチ、カッパレッラ、ダヴェルサ、デ・ローザ、フィオーレ、アントニオ・フィリッピーニ、ガランテ、ガッティ、ジャンパ、ジャンニケッダ、マニッタ、レコバ、ロナウド、ヴィニャローリ(Corriere dello Sport)