・フェノーメノサラテ
プレカンピオナートで批判されていたサラテはカリアリ戦で2ゴールを決め、自らの価値を示した。この活躍はサラテの状況を変化させ、インターネット上ではサラテ-マニアが溢れかえった。またアルゼンチンのメディアもサラテに夢中となり、Oleは「僕には実力がある」という見出しで「サラテは2ゴールで試合の流れを変えた」という記事を掲載し、Clarinも「理想のデビュー」というタイトルの文面を描いた。
一方、母に電話をかけたMauritoは今という瞬間を楽しんでいるものの、地に足を付けることを好んでいる。「僕はこのようなデビューを夢見ていた。でも今後もこれを続けなきゃいけない」。カリアリ戦後にサラテはこのようにコメントしている。
サラテにカルチョの世界に入る可能性を与えたのは家族だろう。彼の祖父はチリ代表としてプレイし、父はインディペンディエンテ・Avellanedaでプレイした。そして5人兄弟のうちの4人もジョカトーレとなったのだ。
現在ロティート会長がサラテの活躍を幸せに感じていることは明らかだ。「サラテがカンピオナートのサプライズになることは間違いない」。サラテの市場価格は1800万ユーロ前後となっている。「私は君たちにサラテがメッシーより凄いと言った...」。これは真実なのだろうか?(Leggo)




・ベッペ・シニョーリに近付くサラテ
ラツィオの新星マウロ・サラテ。Maurito(母はマウロのことをこう呼んでいる)はラツィアーリの記憶に刻み込まれるデビュー戦を送った。彼に関してベッペ・シニョーリは次のように語った。「僕はデビュー戦でドッピエッタを記録し、700本の瓶ビールを得たけど、サラテは貰っていない。だから僕の方が凄いよ。まぁ、冗談はここまでにしておいて、デビュー戦でドッピエッタを記録することは簡単ではないし、サラテは素晴らしかった」。ベッペはサラテの将来が良いものであることを保証しているが、慎重な姿勢も見せている。「2ゴール目は本当に美しいものだった。彼の才能を見ることができたよ。僕と彼の違いは、僕はサプライズ的存在だった一方で、彼は偉大な選手としてラツィオにやってきたという点にある。まぁこれについて特に意味はないけれどね。彼の特徴には興味を持たずにはいられない。でも彼はまだスタートラインに立ったばかりだし、判断するのはもう少し待つことにするよ。それでも良い前提があるのは確かだ」。
アサードが大好物のサラテに対するラツィオからの関心は2年前に生まれていた。このとき、当時ラツィオのDSだったサバティーニはヴェレスの試合を見ていたのだが、結局動き出すには至らなかった。そのような経緯があった上で今夏ロティート会長はサラテに賭けることを決意し、彼はキャンプ出発前にロッシ監督が求めていたFWをプレゼントした。ロッシ監督がサラテのことを全く知らなかったのは事実だが、ロッシ監督は最初のキャンプですぐにサラテの才能を理解した。
サラテがローマに到着した際、あるファンが「ローマ相手に2ゴール決めてくれよ!」と叫んだ。それに対しサラテは微笑みながらうなずいた。(Messaggero)