☆崩壊するラツィオ
ステンダルドとロッシ監督の事件は氷山の一角であり、昨シーズン3位でフィニッシュしたラツィオのグループは失われた。
全ての始まりは夏だった。夏のメルカート締め切り後、サバティーニGMは辞任を発表したが、結局ラツィオに戻ってきた。ただロッシ監督は夏のメルカートで満足行く補強 が行われなかったことを度々語っており、ラツィオはCLでも敗退してしまった。
全体的なメンバーは昨シーズンと変わっていない。しかしケガ人が続出したことによって、ロッシ監督の選択肢は大幅に減ってしまった。またケガから復帰したものの好調を維持しているメグニのサブとなっているマウリやパルマ戦とオリンピアコス戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたにも関わらずベンチに追いやられているフィルマーニなどはロッシ監督の選択に不満を持っている。(Leggo)




☆呆れるロッシ監督
実現しなかった約束された補強、ロティート会長との通話記録による問題発覚、クラブとの関係悪化、ロッカールームの緊張、未だに到着しない契約更新、将来のプランの見えない補強…。
ロッシ監督は現状に疲れイライラを募らせており、ラツィオを去るかもしれないという状況にある。そしてコラントゥオーノ氏が主な後任候補として挙がっている。プロとして最大限の仕事を行っているロッシ監督とラツィオの契約は2009年まで残っているが、現在の状況が変わらないのならば、それよりも早い段階でクラブを去る運命にあると見られている。
コッパ・イタリアを目前に控えた昨日、ロッシ監督は「私はCLに向けていくつかの補強が行われると思っていた。今このことを話しても何の役にも立たないけどね。ただクラブは私の考えをわかっているはずだ」とコメントした。ロッシ監督は夏のメルカートでペルッツィの後釜としてカリーソを望んでいたが、実際に到着したのはムスレラだった。そのムスレラはラツィオのような重要なクラブでプレイするにはまだ早いことが明らかなパフォーマンスに終始している。またロッシ監督はGKの他にもCLに向けて2つの補強を望んでいた。しかしクラブが連れてきたのはフリーとなっていたヴィニャローリであった。
ラツィオの夏のメルカートは前例のない内容だった。ロッシ監督が望んでいたカリーソはEU枠により獲得できなかったが、これについてはコラロフをレンタルで放出し、カリーソを迎え入れる選択をするべきだった。確かにコラロフには才能があるが、ラツィオでポジションを獲得するにはまだまだ成長しなくてはいけない若手である。またオッドの後釜として長期契約を結んで獲得したスカローニについてもロッシ監督の戦術と噛み合っていなく、ロッシ監督は結局ベーラミを起用する羽目になっている。そしてスカローニはデ・シルヴェストリにも先を越され、現在は右SBの3番手の位置になってしまった。またアルティポリの加入も不可解なもので、これまで1分もプレイしていない。中盤の補強として獲得したデルネーロはスタートこそ良かったものの現在はケガで消えてしまい、メグニについても獲得後すぐにケガで離脱し、2試合ほど良いパフォーマンスを見せただけとなっている。また400万ユーロで獲得したマキンワの獲得、ヒメネスの放出も大きなミスだった。そして最後に獲得したヴィニャローリはラツィオの今夏のメルカートを物語る、大きな失敗だった。
ロッシ監督は1月のメルカートでは少なくともGKの到着を待っている。少なくとも...(Messaggero)