☆エディー・レヤ監督 記者会(La Lazio siamo noi.it)
「最も重要なことは、グループが懸命に働いていることだ。選手たちは熱意を持ってトレーニングに取り組んでくれている。今は筋力強化に重点を置いたトレーニングを行っているが、常にゲーム形式のメニューも含めている。明日からは戦術的なトレーニングも始めるつもりだ。チームは若干の要素を入れ替えたが、ゴンザレスとピントス以外は昨年と同じメンバーとなっている」
2人の新加入組はトライアル中となっている。彼らの運命を決めるのはレヤだ:「彼らは私の判断を待っているが、急がずにしっかりと評価するよ。昨日のアウロンゾとのトレーニングマッチよりも信頼できる親善試合で彼らを見たみたいと思っているし、彼らが最適なコンディションに到達することを待つ必要もある。ゴンザレスは走力と活動力を持った選手で、ピントスにも同様の価値がある。彼らが特別な価値を持った選手であることは確かだが、これまでの第一段階においては慣れないトレーニングシステムに苦しんでいるようだね。ピントスの状況についてはEU外登録枠の問題が絡んでいる。我々はすでに彼を迎えに行ったが、彼のポジションが既に覆われている(リヒトシュタイナー)ことを考えれば、彼の獲得はプライオリティーではない」。
火曜日にはマルク・ブレシアーノが到着する。彼はトライアルの身ではない:「中盤のサイドなどでプレイすることができるし、マウリの重要な選択肢になるだろう」。
これまでの最初の段階において、レヤは速くて積極的なラツィオを作ろうとしている:「私はスピーディーな攻撃が好きなんだ。戦術的に言えば、3-5-2の他にも選択肢を作りたいね。守備陣は3バックのままで、3-4-1-2や3トップを敷く可能性もあるだろう。3トップの場合はフォッジャを右に、サラテを左にしてバリエーションを増やすことができるかもしれない」。
キャンプに招集された若手の中で、ルイス・ペドロ・カヴァンダはポジティヴな要素となっている:「彼のことはすでに目を通していた。彼をキャンプに連れて来たのは私だよ。素晴らしいフィジカル面、個性、発想力、反抗力を持った有望な若手だね。我々の考えは彼を抱くことだ。私はグループに2-3人の若手を含めるつもりだし、彼はその中の一人に属している」。
一方でペルペトゥイーニとコーザックは別のクラブで骨格を作ることになるだろう:「ペルペトゥイーニには組み立ての力、発想力といった良い個性があるが、試合でプレイする必要がある。昨年はセリエBで経験を積んだが、これをまだ継続しなければならない。彼には確かな才能があるが、まだ準備ができていないし、あと1-2年は経験を積む必要があるんだよ。コーザックも似たような感じだね。彼にはフィジカル面という重要な個性があるが、やはりプレイすることが必要だ。彼のような特徴を持ったタイプのFWは我々に貢献することができるかもしれないが、我々の4番手のFWにするよりかは、プレイさせるために外へ出した方が良いだろう。それでも、私は少なくとも1ヶ月は彼を見てみたいと思っているし、クラブと共に決定を下すよ」。
レヤ監督は若い選手たちを増やすことを望んでいるが、そのためには個性とカリスマ性を持った要素が必要となる。その要素になれる可能性を持っているのがフランセリーノ・マトゥザレムだろう。マトゥザレムは守備陣の前の左寄りの位置でテストされている:「マトゥザレムとレデスマのポジションは被っているが、彼らは異なる特徴を持った選手だ。レデスマはマトゥザレムよりも中盤の中央のポジションを極めているが、マトゥザレムは中盤の低い位置の左寄りでプレイすることもできる。彼らが共存できることは明らかだよ。身体的な観点から、マトゥザレムの状態が上向くことを願っている。彼は働くことを望んでいるが、ストップする時間も必要だ。若干の問題があれば、彼に部分的な休暇を与える必要もあるだろう」。
レデスマの名前が出れば、契約更新の話を避けるわけにはいかない:「これは私が入り込める部分じゃない。私が言えることは、昨年のような状況を繰り返して欲しくないということだけだよ。レデスマは偉大なプロとして強い気持ちを持ってトレーニングに励んでいるが、心中が穏やかなはずがないよ」。
レデスマからコラロフなどの厄介なケース:「これは1ヶ月前からずっと言われていることだが、我々はこれらの問題を具体化できなかった。彼らが移籍するのか残留するのか、すぐに決定が到着することを願っているよ。左サイドは選択肢の確保が必要だが、新たな選手を獲得する場合には誰かがクラブから去る必要がある。現在の我々のメンバーは26-27人となっているが、私は30人以上の選手たちを抱えることは二度としたくないと思っているんだ。左サイドではルチアーノ・ザウリの復帰も考慮することになるよ。彼は4バックの両SB、中盤の底の両サイド、3バックの一角など、本当に多くのポジションでプレイすることができる。クラブやザウリ本人と話をする必要はあるが、私は彼が残留することができると思っている。彼は技術的な観点では素晴らしいクオリティを持っているし、人間的にも非常に真面目だからグループの一員になることができるだろう。私が見る限りでは、彼はすべての人たちと同調することができているよ。彼には我々のために犠牲になる精神がある。これは私が求めている精神だし、彼の姿勢は周囲の選手たちの手本となるものだ」。
最後に、GKに関する話:「ビサーリはケガから復帰したばかりで継続的にプレイする必要があるから、第二GKはトンマーゾ・ベルニとなる」。
メルカートへの見解:「クルスの代役となる重量感を持ったFW、コラロフが移籍するのであれば彼の後釜、さらにもう一人のMFを探している。どういうタイプの選手か?フィジカル面に定評があり、組み立てに優れた選手だね」。
理想はボアテングだろう。レヤはボアテングに熱い視線を送っている:「彼はピッチの中央でのプレイを得意とする選手だね。素晴らしいフィジカルも持っている。エルナネスについては、ボアテングよりもテクニカルな選手だね。彼らは特別な価値を持った選手だが、我々は3-4の別の選択肢も持っている」。