・ラツィオ:カオスなメルカート
ラツィオには多くの混乱が生まれている。
コラロフ:「大きなクラブからの関心の話を聞くのは美しいけれど、残留することになっても問題はない」。
リヒトシュタイナー:「マンチェスター・ユナイテッド?声だけだ。僕には契約があるし、契約を尊重する」。
イングランドのクラブを振り払ったラドゥ:「僕はビアンコチェレステに残りたい」。
サラテ:「ローマには少なくとも4年以上残る」。
レデスマ:「生涯ラツィオに」。
本当に残るのは誰なのだろうか?
2,3ヶ月前からラツィオでプレイし続ける願望を表明していたフロッカーリに関して:木曜日に会談を行ったヴィゴレッリ代理人とロティート会長は、交渉を終えるためにまもなく再度話し合いを行う予定となっている。新たな契約は2015年までの年俸130万ユーロとなり、ジェノアに対しては1月に設定した移籍金を3回に分けて支払うことになる。したがって、フロッカーリについては穏やかに眠り夢を見ることができるだろう。なお、レヤ監督はFWにもう1人のセンターフォワードを補強することを求めており、ニューウェルスのBoghossianが求める人材にハマるかもしれない。
一方で、レヤが残留を熱望しているレデスマの状態はポジティヴなものではない。クラブ側は一向に会談の場を用意せず、D'Ippolito代理人は不満を露にしているのだ。この状況において、ロティート会長は既にチガリーニとのトレードへ向けてナポリとの交渉を開始しようとしている。この交渉にはレヤが高く評価しているボリアチーノも含まれるかもしれない。ただ、最新の状況では“忘れられた”ガエターノ・ダゴスティーノという炎が復活する可能性も出てきた。ダゴスティーノはクラブ側とトラブルを抱えているため、移籍金は下落しつつある。これは、ラツィオにとってアプローチを再開する正しいタイミングとなるかもしれない。
コラロフは、冒頭の発言にも関わらずクラブから去ることになる。コラロフの獲得レースにはここに来てマンチェスター・シティも参戦したようだ。名声の観点ではレアル・マドリードが有利、経済的な観点ではマンチェスター・シティが有利という状況にあるが、コラロフはレアル・マドリード移籍に傾いていると見られている。
リヒトシュタイナーの今後は、ラツィオの決断次第だ。リヒトシュタイナーの選択肢には、既にパブロ・ピントスという価値のある選手が待機している。そのため、800-1000万ユーロの魅力的なオファーが届けば(ユヴェントス、ジェノア、トッテナム、マンチェスター)、クラブ側は移籍を認めることになるだろう。
最後に、サラテとラドゥに関しては、ラツィオ側には手放す意思はない。ラドゥは将来のラツィオを築き上げる存在となっており、クラブ側は可能な限り早くBecali代理人と契約更新交渉を開始すると見られている。