・存在する勝利のラツィオ
勝利を収め続けているラツィオが存在している。そして、彼らはすべてを確信させている。5年目を迎えるロベルト・セセーナ率いるビアンコチェレステプリマヴェーラのことだ。
セセーナ率いるプリマヴェーラが強く美しいチームへと変貌した秘密の1つがサバティーニDSによるものであることに疑いはない。ミラン戦ではメンディチーノがトップチームに召集されたが、注目すべき若手は彼一人ではない。
現在カンピオナートで首位に立っているプリマヴェーラは、トップチームに若手を送り込むべく、ターレ役員やロッシ監督に働きをかけている。夢は、2,3年の間に3,4人の若手を安定して昇格させるということだ。ラツィオのプリマヴェーラではネスタとディヴァイオ以降、ここ最近はデ・シルヴェストリとディアキテがトップチームへの昇格を果たしている。しかし、今回はプリマヴェーラの多くの若手たちが昇格することのできる具体的な可能性が存在している。
今シーズン、これまでプリマヴェーラが残してきた結果は、誰もが開いた口が塞がらない状態にあると言える。16試合で勝ち点39というのは、グループBのインテル(勝ち点40)に次ぐ成績となっている。得点は38、失点は10。現在、セセーナ率いるプリマヴェーラはイタリア国内や国外の監督から注目を浴び、研究されている。
ラツィオは1週間前にアントニオ・チネッリ、リカルド・ペルペトゥイーニ(2012年までの契約)、フェデリコ・セヴィエリ、Jacopo Sciamanna(2013年までの契約)と最初のプロ契約を結んだ。そして、リッチとルチアーニについても良いニュースが届けられるかもしれない。
プリマヴェーラでは、マンチーニ、トゥーイア、ファラオーニ、メンディチーノの名前が突出している。特にメンディチーノについては、今シーズンのカンピオナートで14得点を決めており、ディヴァイオ以上の才能を持っていると言えるかもしれない。また、メンディチーノの他にも良いキックと守備力を持ったアントニオ・チネッリ('89)がいる。チネッリについてはセリエBの半数近いクラブが獲得を望んでおり、おそらく6月にはグレグッチ率いるヴィチェンツァへ移籍することになるだろう。さらに、チネッリの他にも中盤の中央左サイドでプレイするフェデリコ・セヴィエリ('91)、U-18イタリア代表のファラオーニ('91)、アーセナルも関心を示していたSciamanna('90)がいる。
要するに、将来はしっかりと見据えられている。道を進むためにはすべての宝を流出させてはいけない。(Messaggero)