☆トップチーム入りが期待される若手たち
ダヴィデ・ファラオーニ、フランチェスコ・マンチーニ、エットーレ・メンディチーノ。十字靭帯断裂によって昨シーズンはブレーキをかけらてしまったが、プリマヴェーラの象徴であることに変わりない“新たなネスタ”アレッサンドロ・トゥーイア。彼らはラツィオのトップチームの一員としてキャンプに参加する予定となっている。
プリマヴェーラのロベルト・セセーナ監督は7月20日から開始するプリマヴェーラのキャンプに不安を持っている。「トゥーイアとファラオーニはトップチームの一員としてキャンプに向かう。トゥーイアはクラブのプロジェクトにとってこの上ない最高の存在となっているが、ファラオーニの召集は昨シーズンの驚異的なパフォーマンスに対するご褒美だと思っている」。昨シーズンのプリマヴェーラにおいて、ファラオーニの成長は最も美しい予想外の出来事であった。91年生まれで、まだプリマヴェーラでプレイするべき年齢ではないにも関わらず、ファラオーニはビアンコチェレスティの守備陣の中で安定した存在の1人となっていた。
セセーナ監督はトゥーイアについては次のように語っている。「アレッサンドロは私にとって、長い時間を掛けた1つの賭けだった。私は今まで、本来ならアッリエーヴィでプレイしているはずの15歳の選手をプリマヴェーラへ昇格させたことはなかったんだ。昨シーズンは残念ながら酷いケガを負ってブレーキをかけられてしまったが、彼はケガから完全に立ち直り、さらに成長したように見える」。
デリオ・ロッシ監督はキャンプ中にこの二人の若手DFを観察しようとしており、ロティート会長は既に冬の時点で彼らと正式契約を結んだ。またこの際、マンチーニとメンディチーノも契約を締結している。「昨シーズン、プリマヴェーラに昇格してきたメンディチーノとマンチーニは素晴らしい選手だ。新たなカテゴリーで最初は少し戸惑ったようだが、我々には何の疑いもなかった」。
ラツィオのプリマヴェーラは明るい状況にある。「マンチーニは信じがたいプレイを見せる、かけがえのない選手だ。このカテゴリーにおいて彼が妬むべき者は居ない。メンディチーノはスピード、ゴール嗅覚、ドリブルに優れている」。才能と精神面の融合があってこそ、選手は成長する。「私は彼らが精神的に逞しくなるのを待っている。クラブは既に契約を結び、彼らへの大きな信頼を示した」。(Gazzetta dello sport)