☆サバティーニDS争奪戦
カルチョメルカートはジョカトーレに関するものだけではない。6月30日の契約満了に従いラツィオから退団することを明らかにしているサバティーニDSにはパレルモが招聘に動き出そうとしていたが、ジェノアもここに来て招聘に動き出した。(E Polis)




☆南米に注目
カリーソ、レデスマがイタリアのパスポートを取得したため、ラツィオは南米に注目している。
夢は常にパラシオとなっている。ロティート会長は協力者を得て、彼を迎えに行こうとしている。そしてボカ側が複数年の分割払いを受け入れる場合には交渉が成立されるかもしれない。ただ、ここに来てバルセロナも獲得に動き出したことは問題と言えるだろう。
ロティート会長のメルカートでのプライオリティーは他のポジションにある。それは強力なDF、ベーラミの後釜、デ・シルヴェストリのバックアッパーの補強である。DFでの新たな名前はブラジルのフルミネンセに所属するDFThiago Silva(23)となっている。彼は既にドゥンガ率いるブラジル代表にも選出されており、トリノ、レヴァークーゼン、ヴィジャレアル、セヴィージャ、ベンフィカが追跡を行っているほか、ディナモ・モスクワは700万ユーロのオファーを出そうとしている。
トレクァルティスタには同じくフルミネンセ所属のThiago Neves(23)の名前が挙がっている。彼はサイドでのプレイも可能で、ミランが目を付けている。「ナンバー10」タイプの彼は素晴らしいテクニックを持っており、カルチョにおいても危険な存在となれるだろう。
またアルゼンチンではヴェレスのDFHernan Pellerano('84)、ヒムナシアのMFピアッティ('85)、ニューウェルスのDFNicolas Spolli('83)を追跡している。要するにラツィオは若手選手に注目しているのである。大きな成長が期待できる若手たちだが、彼らの移籍金は300〜500万ユーロほどで推移しており、ラツィオでも獲得できる位置にいる。(Tempo)




☆プリマヴェーラにDFAlessio Wilmsが加入へ
Alessio Wilms('92)は「ラツィオのユニフォームを着ることができたらと思うと、体が震える気持ちだ」と語った。
Wilmsはラツィオでのトライアルで十分なプレイを見せ、今シーズン終了後から将来へ向けた補強を考えていたラツィオが彼を獲得することになった。得点力を持ったCBであるWilmsはロマーノの父、ドイツ人の母と共に6月20日にイタリアへやってくる予定となっている。
Wilmsのキャリアは非常に複雑なものである。ドイツでは多くの人々がラグビーを好むが、彼はカルチョを好んでいた。そして1988年からMunsterに在籍し、これまで下部組織で300試合96得点という成績を残し、下部組織でのブンデスリーガ優勝も経験している。彼は190cmの長身を生かした強靭なフィジカル、繊細なパス、正確なタックルを持ち、Munsterのカピターノを務めており、現在は重要なステップアップを行う準備ができている。
「僕は母とドイツに住んでいる。ヴァカンスになったら父のいるローマに来ている」。シャルケ、ドルトムント、バイエルン・ミュンヘンが獲得に動いていたWilmsに対して、ラツィオは昨年の10月から接触を行っていた。最近はトリノ、ウディネーゼも獲得を狙ったが、最終的にはラツィオがWilmsを手中に収めた。「僕がラツィオに行く?幸せだよ。僕にとっても母にとってもフィアンセのAlyciaにとってもね」。Wilmsは恐らく最初はアッリエーヴィ・ナツィオナーリでプレイすることになるだろうが、数ヶ月もすればプリマヴェーラの一員となるだろう。(Corriere dello Sport)





☆クラウディオ・ロティート会長
「勝ちたいという願望を持ったチームを作りたい。『Non mollare mai』という言葉を持てば自らの潜在能力を発揮することができるはずだ。新シーズンは再生の一年にしなければいけない。メルカート?問題が片付けられ、契約を預ければアモルーゾはラツィオの選手となる。レンタル組についてはラドゥは確かに買い取るが、ロゼフナルのことはまだ評価を下している最中だ」(repubblica.it)
「私がラツィオを売る?絶対にありえない。ザウリとムタレッリ?一部の選手たちは我々とは違う願望を持っているようだし、彼らはラツィオでのサイクルを終えるはずだ。ベーラミ?彼が正しい手段でここから去るのならそれを認める。だが200万ユーロで移籍することはありえないだろう。レデスマ?彼とは2011年までの契約がある。代理人とは会っていないよ。代理人はプレスではなくクラブに対して話すべきだ。私は会談を行う準備が出来ているのだから」(datasport.it)






☆フェルナンデス獲得を狙う
ラツィオはマティアス・アウグスト・フェルナンデス獲得に動き出している。ロティート会長はこの若き才能を手にするためにアルゼンチンへ特使を派遣する準備ができている。恐らく彼らはカリーソを獲得した際と同じように動くことになるだろう。マティアスは現在スペインのパスポート取得に向けて手続きを行っている。
ラツィオはリーヴェルプレートと良い関係を築いており、400万ユーロの買い取りオプション付きレンタルで交渉を終えることができるかもしれない。フェルナンデスを手中に収めることができれば、ラツィオにとっては大きな補強となる。リーヴェルプレートのシメオネ監督はファンから“El Negro”と呼ばれているフェルナンデスについて「彼は特別な特徴を持っている。守備面も良いし、ものすごい加速力も備えている」と語っている。チョーロがこう語るように、フェルナンデスは豊富な運動量と攻撃力、素晴らしい基本技術を兼ね備えている。ただ、しばしばゴールを決めるタイプではないため、カンビアッソのような選手と言えるだろう。ちなみに彼にはアーセナル、パナシナイコスも追跡を行っている。
その他の話題ではDF補強としてTuraciとの交渉を続けているが、夢はドミッツィとなっている。また彼ら以外にもブレシアのZoboliとZambelliを追跡している。なおラツィオは来週ユヴェントス(ステンダルド)、パレルモ(シンプリシオ、グアーナ、カヴァーニ)と会談を行う予定となっている。
レデスマについてはより高額な年俸を求めており、スペインから危険な警告が届けられている。レデスマ自身はキャンプ前には契約更新(年俸100万ユーロ)にサインすることを望んでいる。もしこれが実現しなかったら?彼は来年ベーラミと同じ道を歩むかもしれない。(Messaggero)




☆レデスマとの交渉開始
1ヶ月ほどすれば、レデスマの契約交渉は明白なものとなるだろう。レデスマ側は待つ用意ができているが、それはキャンプ開始までの期間だけである。
ロティート会長は木曜日と金曜日の間にD'Ippolito代理人と会談を行った。そしてレデスマ側はここ2年間の高水準のパフォーマンスを基に、2011年までの契約延長とロッキと同等レベルの年俸を求めた。つまり100万ユーロほどの報酬を要求したのである。ロティート会長はロッシ監督にとって不可欠な存在であるレデスマに対しNoとは言わなかったが、会談を延期することを選択し、今後も話し合いを続けていく準備を進めている。
ポイントはレデスマが長い間待機するのを好んでいないところにある。インテルが彼の獲得に動いていることは周知の事実であり、レデスマ側はキャンプが開始される7月12日までは待つという姿勢となっている。ただ、これは最後通告ではなく、その日付が過ぎたからと言って契約更新が消滅するわけではない。
7月12日まで、ボールはロティート会長の手にあると言える。しかしその日が過ぎれば状況は変わるだろう。レデスマはこのまま行けば来夏にはFIFAの条項を行使することが可能となる。ラツィオはベーラミの二の舞を避けなければならない。ロティート会長はレデスマを納得させることが可能であると確信しているが、時間はあまり残されていない。契約更新までの時間は35日。映画のタイトルのようであるが、ラツィオのメルカートにとっては緊急事件のうちの1つと言える。(Gazzetta dello sport)




☆マテラッツィ獲得を狙う?
ロティート会長はレデスマの代理人と会談を行った。レデスマ側は2011年までの契約延長と相当な年俸アップを望んでいる。一方で、ラツィオは中盤の補強としてバローネ、Hallfredssonの獲得を考えているほかナポリのボリアチーノの調査を行っている。またラツィオはインテルのマテラッツィに対してもサインを送っている。インテルが彼を放出する場合、ロッシ監督が彼の獲得を目指すだろう。(Gazzetta dello sport)



☆ロッシ監督がロゼフナル獲得にGoサイン
ロゼフナルに関する驚き。ロッシ監督はロゼフナルの完全獲得にOKを与えた。ロゼフナルの買い取りオプション期限は6月10日までとなっており、ラツィオは移籍金360万ユーロを何回かに分割して支払う方向でニューキャッスルと合意しなければならない。もしこれが実現した場合はラドゥ、アモルーゾに続いて3人目の補強となる。
一方でレデスマにはユヴェントスが興味を持っている。ユヴェントス側はラニエリ監督を安心させるために、レデスマ獲得に向けて移籍金とトレード要員を提示しようとしている。ラニエリ監督はレデスマに対して強い熱意を持っているが、レデスマにはインテル、ナポリ、スペイン、イングランドのクラブも関心を持っている。ただし、ロティート会長はレデスマの放出を断固として拒否しており、何度も「彼は発売中ではない」とコメントしている。そしてロティート会長はレデスマとの契約更新交渉を開始し、レデスマの代理人は年俸100万ユーロを要求した。両者は今月末に再び会談を行う予定となっているが、レデスマ自身はキャンプ開始までに契約書にサインしたい意向となっている。もし合意が見つからなかった場合、レデスマは来年FIFAの条項を行使することが可能となるが、ロティート会長にベーラミの件を繰り返す意思はない。(La Repubblica)




☆メルカートの動き
ラツィオはセリエBで予想外の活躍を見せたローディ獲得を考えているほか、トリノのバローネとも連絡を取っている。ステンダルドについてはユヴェントス残留が決定的となっており、ザウリも一緒にユヴェントスへ移籍することになるかもしれない(ザウリにはウディネーゼも獲得に動いている)。一方でベーラミに対しては雪解けに向けて動いているが、両者が関係修復することはありえそうにない。(Corriere della Sera)