☆ウスマヌ・ダボ
「僕は悪夢から抜け出し、さらに夢を実現することができた。どうしてあれほど酷い時期を過ごすことになったのかはわからない。とにかく運命は僕の味方をしてはくれなかった。出場停止、ケガ、暴行事件…。これらが起こった後、僕にプレイするチャンスは巡って来なかった。本当に悪夢だったよ。ラツィオが僕に興味を持っていることを知ったとき、僕の元には6つのオファーが届いていた。ラツィオに復帰することは簡単ではないと思っていたよ。ロティート会長が一度放出した選手の復帰を望んでないことは知っていたからね。でもロティート会長は例外を作ってくれた。彼には感謝している。ラツィオでは多くの人々から愛され、コッパ・イタリアも制するなど僕のキャリアで最高の瞬間を過ごした。背番号6?最初はラドゥが背番号6を希望していたんだけれど、スカローニのマジョルカ移籍が決定していなかったから彼は違う番号を選択した。僕はラツィオに帰るべくして帰ってきたんだ。これは運命なんだよ。コンディション?調子は良いよ。昨年の4月から試合に出られていないけれど、シティでキャンプも行ったし、その後はリザーブリーグの一員としてプレイしていた。準備は出来ているよ。僕はラツィオのために魂を与えるつもりだ。ロッシ監督とは話をした。僕が居た頃のラツィオとはシステムが変わっているけれど、問題は無いよ。Rozenhal?彼のことはよく知っている。彼は守備的なポジションならどこでもプレイできるし、良い補強だよ」(DIRE)
「僕はイングランドで新たな経験を積もうと思っていた。でも実際には酷い出来事ばかりだった。イングランドのスタイルはイタリアとは全く異なるものだったよ。技術的に見ればイタリアがイングランドを妬む必要は無い。ラツィオのことは常に状況を追っていた。ほとんどの選手のことを知っていたし、彼らが昨シーズン素晴らしいプレイを見せて3位でフィニッシュしたことはすごく満足したよ。僕が再びラツィオの選手になれると知ったときはとても刺激的な気分だった。ビアンコチェレスティではコッパ・イタリアを制したり、多くの人々から愛されたり、僕のキャリアで最も幸せな時期を過ごした。そしてチームメイトは常に僕を支えてくれた。僕は正しい選択をしたと思っている。ラツィオは良い監督が居て、良いグループが存在している、良いクラブだ。ラツィオでは再び背番号6を付けることができる。背番号6は最初はラドゥが付ける予定だったんだけれど、スカローニの移籍に問題があって、ラドゥはフィオレンティーナ戦に出場するために背番号2を選択した。再び背番号6を背負うことが出来るのは運命の合図だと思う。コンディションは非常に良いよ。試合勘については取り戻す必要があるけれどね。僕の起用を決めるのはロッシ監督だ。ベンチに座り、必要に応じてチームのためにプレイすることになるとしても僕は心配していない」(Adnkronos)
「僕が再びラツィオの選手になることを知ったときはすごく興奮した。まさか本当にラツィオに帰ってくることになるとは思いもしなかったよ。僕は悪夢から抜け出すことができ、夢に入ることができた。僕にとってこれ以上の幸せはないよ」(Channel4)




☆クラウディオ・ロティート会長
「ダボはラツィオへ復帰できる唯一の選手だ。彼は非常に礼儀正しい人間なんだよ。ジャンニケッダ、フィオーレ、セーザルはクラブに対して礼儀を示さなかった。ダボを取り戻すことができて満足しているよ。契約更新について?サインがなされるように動いている。パンデフに関しては彼を確信させようとしているし、ロッシ監督も契約更新にサインする意思を示している。メルカートでは良い活動ができた。我々は選手を評価してから、獲得するべきなのかを決断している。ダボはロッシ監督からも気に入られているし、ロッカールームのためにも獲得することを決断した」(calciomercato.com)
「ダボは1年半前に非常に良い関係を保ったままラツィオを去った。だから私はダボに対して両手を広げて歓迎した。ダボはラツィオのチームスピリットを創り出すセンスがあるし、チームの力は強化された」(Channel4)




☆補強を終え、主力との契約更新に動く
ビアンキ、ラドゥ、ダボ、Rozehnal獲得の後もロティート会長は時間を無駄に使うことは出来ない。ロティート会長は急いで重要な選手たちとの契約更新を終えなければならない。
契約更新を交渉する予定となっているのはロッシ監督のプロジェクトに不可欠な存在となっているパンデフ、ロッキ、ムディンガイ、ベーラミである。ラツィオは1月にステンダルドとの契約を2013年まで延長しているが、すぐに他の選手たちとの契約更新に取り組むことになる。
契約更新の件ではロティート会長は「ロッキとロッシ監督には契約延長をオファーした」とコメントしている。ロッキについては長い会談の末、ようやく合意に近付いている。一方でロッシ監督に関してはクラブの現状の問題解決のための時間を求めている。ただクラブ側が2011年までの契約更新をオファーしたのは周知の事実となっており、来週会談が行われるかもしれない。
またムディンガイの代理人を勤めるパッラヴィチーノ氏は「契約更新には非常に自信がある」と語っている。ベーラミとムディンガイの契約は2010年に満了するため、FIFAの条項を行使することが可能となるが、ラツィオ側は全ての重要な選手を引き留めることを望んでいる。
最後に、ラツィオへ帰ってきたダボは熱意に溢れている。「悪夢が終わり、夢が実現した。僕は長い間プレイしていないけれど、1,2試合プレイすればトップコンディションに戻れるよ」。(Messaggero)




☆主力との契約更新に動く
ラツィオはユヴェントスにレンタル移籍したステンダルドと2013年まで契約を更新しており、今後はロッキ、ベーラミ、ムディンガイとの契約更新に動くと見られている。
一番最初に取り組むのはロッキとの交渉となっている。両者は合意に近付いており、ダミアーニ代理人とラツィオは決定的な会談を行う予定となっている。
ベーラミ、ムディンガイに関してはFIFAの条項を使って移籍する可能性がある。そのためベーラミの代理人を勤めるベルトラーミ氏(ベーラミの代理人)とは既に最初の会談を行っている。またムディンガイの代理人であるパッラヴィチーノ氏もロティート会長と良い雰囲気で話し合いを行っている。
ラツィオはロッキ、ベーラミ、ムディンガイの交渉を終えた後にはパンデフとの契約更新に動く予定となっている。ロティート会長は「ゴランと私の間には特別な関係がある。ゴランを引き留めるために全てを尽くすよ。我々は一度もゴランをメルカートに出したことはない」とコメントしている。またロティート会長はダボに関しても触れ、「ダボは他の選手たちとは違い、クラブに対して不誠実な行動を取らなかった」と語っている。
なお今冬にレンタルで獲得した選手たちの買い取り金額はラドゥが540万ユーロ、Rozehnalは500〜600万ユーロ、ビアンキは1200万ユーロとなっている。(Corriere dello Sport)