☆ガブリエレ・マルティーノ前GMインタビュー RomaOne(2005年7月22日付のもの)
−デ・シルヴェストリとの関係はどのようなものでしたか?
「私は彼の両親と会って話をした。彼には3ヶ月前に他のクラブが目を付けて始めたが、金銭的な契約については話さずに、ロレンツォをビアンコチェレスティに残すために動いた。お互いの自発的な行動から、絆が生まれたんだ」



−デ・シルヴェストリはどんなタイプの選手ですか?
「非常に頭の良い素晴らしい少年だ。彼は勇気を持っているし、責任を負うことを恐れていない。また自分に足りないものも自覚している。彼はすごく熱いラツィアーレだよ。また、とても人間味溢れる性格で他人からの意見を聞き入れることもできる」



−少年の成長には家族の存在も重要なものなのですか?
「当然だよ。ロレンツォの家族は素晴らしい雰囲気だ。これは成長するにはとても重要なことだよ」



−彼の身体的、技術的な特徴は?
「スポーツマンには筋肉、スタミナが必要とされるが、彼は良いフィジカルを持っているし技術も申し分ない。また何事も恐れていないし、強い精神力も備えている。彼が一番生かされるポジションは3-4-3の中盤のサイドだと思う。ただ4-4-2の右SBとしても正しいプレイをすることができるだろう。それと逆サイドでのプレイも可能な技術を持っている」



−新監督であるデリオ・ロッシはデ・シルヴェストリの成長に貢献することができるでしょうか?
「ロッシ監督はデ・シルヴェストリにとって正しい先生と言えるだろう。ロレンツォはもっと安定感を身に付けなければいけないが、これは時間の問題だ。ロレンツォという卵を燃やしてしまわないよう、落ち着いて育てていく必要があることは誰もがわかっているはずだ。」




−ルッソットの流出のあと、デ・シルヴェストリのプロ契約が実現しました。ラツィオの下部組織の流れは変化しているのでしょうか?
「私はこれらの選択で若手が強化されるとは思っていない。強いクラブを構成すれば、下部組織も成長する。私にはラツィオの下部組織を立て直すという仕事があった。ただ下部組織というものは、トップチームと強く結ばれている。下部組織を強くするにはトップチームも強くしなければいけない」



−あなた個人の話へ移します。ラツィオとの決別の傷は癒されましたか?
「私はラツィオを調査するために7ヶ月の時間を費やしたし、とても残念な気分だよ。誰もが成功しなかったプロジェクトを実現させるつもりだったんだけどね。私の心には、常にラツィオに戻るという希望がある。カタンザーロのクラブカラーはジャッロロッソだ。だが私はラツィオのビアンコチェレスティを第2のユニフォームとして持っていたいと思っている」




−ロティート会長と最後に話したのは?
「我々は常にお互いを気にかけている。3,4日前に電話で話したよ。たとえ我々の道が分かれてしまったとしても、関係が壊れることはない」