・余剰人員放出へ(Il Messaggero)
空気を抜いているラツィオ。ラツィオは風船が爆発する前に穴を開け、空気を抜こうとしている。
シーズン終了と共に、ラツィオの選手は48人から41人に減少した。主な要因は契約満了だ。ダボ、バローニオ、シヴィーリア。そして契約を破棄したクルス、インザーギ。クルスはおそらくアルゼンチンに戻り、あと1年プレイを続けることになるだろう。一方のインザーギはベンチの上かテーブルの上に仕事場を移すことになる。
他の選手の放出:これまでの数年間、余剰人員の交渉は何度も破談してきた。余剰人員は少なくないが、何人かの選手はすぐに交渉が成立することになるかもしれない。カリーソ、ビサーリ、マキンワのケースだ。来シーズンで契約満了を迎えるマキンワにはポーランド、ドイツ、アラブという3つの可能性がある。現時点では、ウィスラ・クラコヴィアはより面白い解決策と見られている。ウィスラは150万ユーロの4年契約という条件を用意しているのだ。カリーソとビサーリについては近日中に決断が下されることになるだろう。この2人はアルゼンチン復帰に向けて動いている。カリーソには、リーヴェルプレートの役員が彼を復活させるためのレンタル移籍をロティート会長と話している。ただ、ロティートはリーヴェルプレートのパサレラに対して明日か明後日までには返答することを保証した上で、カリーソに対してはフランスやポルトガルへの移籍を提案している。ビサーリにはいくつかの欧州クラブからオファーが届いているが、本人はラツィオとの関係を解消し、古巣ラシンに復帰することを望んでいるようだ。なお、若手GKイアンナリッリはレンタルで放出されることになるだろう。
その他の要素では、クリバリとスカローニにいくつかのオファーが届いており、彼らはそのオファーを評価している。また、買い取りオプション付きレンタルで放出しているザウリ(サンプドリアへ。買い取り額100万ユーロ)、エリセウ(サラゴサへ、買い取り額220万ユーロ)、アルティポリ(フォッジャ)、クァドリ(ターラント)、コレア(ラヴェンナ)の将来もまだ評価の段階にある。
これらの11人の将来は来週には決定が下されることになるだろう。ロティートとターレDSは5月中に戦力を28人にしようとしている。スタートは良い感触だ。



・GKの再編(Il Tempo)
大きな期待と共にラツィオにやってきたカリーソとビサーリは、移籍へ向けて足音を鳴らしている。この2人はムスレラ(契約更新にサインする見込み)との戦いに負けた。
今シーズン、サラゴサにレンタル移籍していたカリーソは、再び移籍することになる。新たな目的地はスポルティング・リスボンとなるだろう。カリーソにはリーヴェルプレートのパサレラが帰還を求めていだが、カリーソ自身が欧州に留まることを選択した。
昨年の夏に移籍金ゼロで到着したビサーリは、ヨーロッパ・リーグで4試合7失点という数字を残し、不十分なパフォーマンスに終始した。それでも、彼は決して反論せず、ムスレラとお互いに尊敬し合う良い関係を築いたため、第2GKとして理想的な要素だったと言えるだろう。33歳を迎える彼は、アルゼンチンに戻ることになる。彼にはラシンからのオファーが届いており、ラツィオも本人の意思を尊重する方針となっている。
従って、新シーズンのラツィオのGKはムスレラとベルニが争うことになる。ベルニにはまだ1年の契約が残されており、契約を延長する可能性も評価されている。第3GKを務めていたイアンナリッリは、経験を積むために他クラブにレンタル移籍することになるだろう。



・レデスマ、サラテ:ユヴェントスの標的に!(La Lazio siamo noi.it)
数日以内にデルネーリはユヴェントスの監督になるが、彼は既にビアンコネラを欧州の偉大なクラブに戻すための考えを持っている。メルカートに向けてクリスティアン・レデスマやマウロ・サラテなどの複数の選手をリストアップしているのだ。Lalaziosiamonoi.itが入手した情報によると、実際にデルネーリは補強リストに彼らの名前を記している。
しかし、レデスマとサラテはデルネーリの補強リスト上位に記されているわけではない。デルネーリの第一の希望はガエターノ・ダゴスティーノ獲得となっている。ダゴスティーノの交渉を巡っては、ユヴェントスとウディネーゼは昨年の夏にも交渉を行っていたが成立には至っていない。
現在のところ、ラツィオにおけるレデスマの状況は不安定なものとなっている。イリ・ターレDSは数日以内に会談を行うことを明言したものの、その会談で合意を見つけることができない場合には、ラツィオはレデスマ放出を余儀なくされることになるだろう。そして、ユヴェントスからのオファーを歓迎することになるはずだ。
その一方で、サラテはレデスマとは異なった立場にある。クルヴァ・ノルドのアイドルとなっているサラテについては、移籍を考える前に様々な面を考慮する必要があるのだ。まず、ロティート会長が昨年の夏に2100万ユーロを費やしてサラテを買い取ったこと。ユヴェントス側にこれと同等の額を提示する意思はない。そして、ラツィオとあと4年の契約が残っているマウリートには、たとえユヴェントスからのオファーを断ることは難しいとしても、現時点では首都から去る意向は全くないのである。
ユヴェントスは数週間以内にアプローチを開始しようとしているため、ロティートにとっては新たな悩みの種が生じるかもしれない。現時点では、レヤの新たなラツィオ再生に向けてレデスマとサラテを失うことは許されない。