・マウロ・サラテがクルヴァ・ノルドに入った1日(La Lazio siamo noi.it)
マウロ・サラテの1日は最高の形で始まった。穏やかな午前が過ぎたあとの13:45前後、El Pibe de Haedoはローマのスタディオ・オリンピコに到着した。ルイス・ルッツィ・マネージャー、親友と共に姿を現した彼は、クルヴァ・ノルドの責任者によってスタンドに招き入れられた。
すべての人々は、この大きなイベントへの準備ができていた。子供たち、少年、男性、女性、年配者。すべてはマウロ・サラテの名前を叫んだのだ。この悲鳴にも似た声は、ラツィアーレのナンバー10を驚かせた。「僕はいまナーバスになっているけれど、ここで何も言わずにはいられない。ここの人々は、素晴らしいよ」。微笑んだマウリートの口から出た唯一の言葉だ。
ティフォージと共にスタンドの中央で試合を観戦することを決めたサラテは、クルヴァ・ノルドの一員として試合開始からチームを鼓舞した。彼はティフォージと共にチャントを歌い、拍手を送ったのだ。コラロフのPKの場面、サラテはボールの行方を見ないことを選んだ。そして、ジレのセーブにバリのティフォージが喜びを爆発させた瞬間、サラテは泣いているかのようなしぐさを見せた。このときから、サラテの中では何よりも失望の方が大きくなり、彼は誰とも話さなくなった。試合後、彼はクルヴァ・ノルドの人に付き添われ、暗い表情でノルドから去った。
50.000人の観衆とサラテによる勝利の方程式は、最高の形ではなく逆に悪い形で終わってしまった。