☆クラウディオ・ロティート会長 インタビュー(Espresso.Repubblica.i)
「カルチョの世界に足を踏み入れたとき、既に定着していた習慣には議論の余地があると思った。『多くの金を費やす、そして勝つ』という習慣のことだよ。こういう習慣に反して、私はまずオリンピコに価値をもたらそうとした。プロ意識、犠牲の精神、給与形態。世界中のすべての金満クラブのやり方とは決別して戦うことにしたんだよ。簡単に言えば、カルチョの世界に新たな証明をもたらそうとしたんだ。2004年、私はAlitaliaから大災害に陥ったクラブを引き受けた。およそ5億5000万ユーロの負債、1億5000万ユーロの国税の要求、1億2000万ユーロの年俸。昨年、我々は2600万ユーロの利益を持つ形で1年を終えた。その中で、我々はコッパ・イアリアとスーペル・コッパに勝利した。これは、『財政面を尊重しながらでも結果を得ることは可能だ』という考えが決して空想ではないことを証明したと言えるだろう?」



−大きなクラブには金持ちが関係しなくなり、お金はカンピオーネを擁護しなくなりました。
「我々の例によって、すべてのシステムが綺麗になったと言える。私の行動はキャベツの芽のようなものだった。キャベツの芽は同僚に大きな反響を与え、周囲も年俸の削減を開始した。そして、カルチョを持続可能にするこのアイデアは、国際的なピッチで果実を生み始めた。ブラッターはサラリーキャップ制度を口にするようになり、プラティニは2013年から財政的なバランスがないクラブをCLに出場できなくするよう準備している」



−『カンピオーネの年俸を減らし、国際的なクラブの経営を安定化させるべき』という議論が再び生まれそうです。
「この議論の問題は、国税を協議しなければならないという点にある。いくつかの欧州諸国は、課税がイタリアよりも非常に有利なんだ。イタリアで年俸900万ユーロを支払うとしたら、1800万ユーロ近い額が必要となるが、スペインだったら1100万ユーロで収まる。だから、スペインはあまり問題もなく高年俸を提示し、カンピオーネを誘うことができるんだ」



−偉大なカンピオーネにとっての正しい報酬は?
「700-800万ユーロもないだろう。選手の給料は3つの要因を持って固定させなければいけない。どれだけの見返りがあるのか、クラブの予算的に確信できるのか、世界の平均にあるのか」



−あなたはクラブの管理を変化させようとしています。
「私は批判を受け入れる人間だ。ただし、受け入れるのはただ怒鳴るだけではない建設的な批判だけだよ」



−でも、ティフォージが見るのは結果だけです。ラツィオはカンピオナートで低迷しています。
「今シーズン、我々は既にスーペル・コッパに勝利した。現在、我々が低迷していることは否定できない。3日ごとにプレイするときというのは、緊張感が欠けてしまうことがあるんだ。だけど、カンピオナートはまだ長いし、良い順位を目指す目標に変化はない」



−名声あるチームのすべては3日ごとにプレイしています。これらの戦いに挑むための補強がなかったのはどうしてなのでしょう?
「私はtifoso-presidenteではなく、presidente-tifosoだ。私には、スポーツの真の価値のためにクラブを健全に管理するという義務がある」



−ティフォージにとって、バッラルディーニはラツィオの野心に相応しい監督ではありません。
「バーでの会話だろう」 



−パンデフとレデスマの状況は?彼らを除外するという決断は、クラブの財産を減らす危険性があります。妥協を見つける価値はないのでしょうか?
「私は誰も除外していない。パンデフとレデスマが孤立していると思い込んでいるだけだ。この選択は我々の監督が行ったものだよ。団結の意思がない選手は、チームを助けることはできない。試合に勝つためには技術、フィジカルだけじゃ不十分なんだ。ハートと頭がなければいけないんだよ」



−あなたのプロジェクトのもう1つの欠片はスタジアムの所有です。
「多機能なスタジアムの所有は、クラブの財政面に革命をもたらす大きな資源となる。商業的にも、テレビ放映権への経済的依存から逃れることを可能にする重要な収入源になるよ。多機能という点は、ティフォージがより安心して家族でスタジアムに来ることを説得できる。スタジアム所有は老若男女すべての人にとって魅力的な味がするはずだ。イングランドのようにね」



−政治の世界に入ることを考えたことは?
「どうしてそんなことを聞くんだい?私は、常に皆と良い関係を築いてきた。当然、私には私の思想があるが、政治の世界に入ることに興味はない」



−あなたの妻は、あなたをカルチョの世界から解放しようとしています。そして、あなたを中傷している人たちは会長の辞任を勧めています。ラツィオを買ったことを後悔しているのでは?
「決してないね。私には諦める考えなどない」