☆デルビー情報①
ラツィオのマウリはデルビーに出場できる可能性が出てきた。またクリバリに関しても完全に復帰し、ロッシ監督はステンダルドとクリバリのどちらを起用するか迷うことになると見られている。中盤はムディンガイ、レデスマ、ムタレッリの3ボランチにマウリかヒメネスが入り、FWはパンデフとロッキがコンビを組む。


☆デルビー情報②
マウリは全体練習に合流した。だがまだ痛みは無くなっておらず、今日にも最終的な決定が下される。予想スタメンはGKがペルッツィ、右SBにベーラミ、左SBにザウリ、センターにシヴィーリアとステンダルド(ロッシ監督お気に入りのクリバリが起用される可能性もある)、中盤はムディンガイ、レデスマ、ムタレッリ、FWがパンデフとロッキとなっている。
またロッシ監督は今回のデルビーに勝った場合にはカラオケを熱唱し、どこかで再び飛び込みを行うことを明言した。公約の全てが明らかにされるのはキックオフ3時間目になる予定。


☆デルビー情報③
デルビー出場が危ぶまれていたトッティは出場できる見込みとなった。一方ラツィオはステンダルドとマウリが欠場することになった。
両チームの召集メンバーは次の通り。

☆ローマ
GK:クルチ-ドニ
DF:キヴ-デフェンディ-フレッディ-メクセス-パヌッチ-トネット-ベルタニョーリ
MF:アクィラーニ-デ・ロッシ-ファティ-マンシーニ-ペッロッタ-ピサーロ-ロージ-タッデイ-ウィルヘルムション
FW:トッティ-ヴチニッチ-タヴァーノ


☆ラツィオ
GK:ペルッツィ-バッロッタ
DF:ザウリ-ベーラミ-クリバリ-シヴィーリア-ボネット-ベッレーリ-ディアキテ
MF:レデスマ-ムディンガイ-ムタレッリ-マンフレディーニ-ヒメネス-フィルマーニ-バローニオ
FW:パンデフ-ロッキ-インザーギ-ターレ-マキンワ


☆デルビー情報④
予想スタメンは次の通り。

☆ローマ
GK:ドニ
DF:パヌッチ-メクセス-キヴ-トネット
MF:ピサーロ-デ・ロッシ-ペッロッタ
FW:マンシーニ-タッデイ-トッティ
(クルチ-デフェンディ-ロージ-ファティ-アクィラーニ-ヴチニッチ-タヴァーノ)


☆ラツィオ
GK:ペルッツィ
DF:ベーラミ-クリバリ-シヴィーリア-ザウリ
MF:レデスマ-ムディンガイ-ムタレッリ
MF:ヒメネス
FW:パンデフ-ロッキ
(バッロッタ-ディアキテ-ベッレーリ-フィルマーニ-マンフレディーニ-マキンワ-インザーギ)


☆デルビー情報⑤
デルビーで1−0で勝つことは、4−0で勝つことより嬉しいのだろうか?それとも2005年のCLファイナルのリヴァプールのような勝ち方の方が嬉しいのだろうか?それとも何の緊張感もライバル心もないようなデルビーを勝つことが嬉しいのだろうか?デルビーの試合前は、両チームのティフォージは常に最高の勝ち方を頭の中で浮かべている。全てのティフォージが、驚くべき勝利、生涯ずっと孫に語り継げることができるような勝利を夢見ている。
ロマニスタは大多数ではないだろうが、恐らくラツィオよりもユヴェントスを憎く思っている人間もいるだろう。だがそれでも全てのロマニスタはデルビーには負けて欲しくない、と思っている。今シーズンの1度目の対戦で0−3とラツィオに完敗したロマニスタがその後学校でどれだけ複雑な思いをしていたかは容易に想像できるでしょう!ロマーノは冗談や憎きライバルを嘲り笑うことが大好きな人間たちだ。ラツィアーレとロマニスタはお互いのライバルをからかうことを特別な喜びとしている。しかし、実はデルビーが面白みに欠け、憎きチームの冗談を言って楽しむこともできない時代があった。それは80年代後半から90年代前半のことだ。その頃のデルビーはほとんどが0−0、1−1の引き分けに終わっていた。その頃のラツィオとローマは財政的にも、実力的にも弱かった。
しかし、突然その流れは激しく変化を遂げた。クラニョッティはラツィオを買収した。センシ会長はローマを強化し始めた。ビアンコチェレスティは偉大な選手を買い漁り、その以前20年間の中で初めて順位でローマを上回った。そしてデルビーは退屈な試合ではなくなった。ここ10年間の間では驚くべきエピソードも生まれている。
97−98シーズン、ラツィオはスクデット獲得も夢ではないことを示した。結局はスクデットの夢は達成できなかったものの、ある偉業を達成した。ラツィオはカンピオナート、コッパイタリアで4試合全てローマに勝利した。4試合合計で11ゴール、3失点だった。最初のデルビーではローマのゼーマン監督はアウダイール、ペトルッツィが出場停止だったためServideiとセーザル・ゴメスを起用した。しかしビアンコチェレスティの攻撃を抑えるには彼らはあまりにも弱かった。ファヴァッリが試合序盤で退場し、長い時間を10人対11人で試合を行ったが、結果は3−1でのラツィオの勝利だった。コッパイタリアでは第2戦のロスタイムに低い評価を受けていたラツィオMFグエリーノ・ゴッタルディがゴールを決めたことがラツィアーレの心には刻まれている。
その翌年のシーズンはローマがラツィオに復讐した。1−3とリードされ、さらに退場者を出し10人になっていたにも関わらず3−3に追いついた。その後デルヴェッキオが4−3に勝ち越すゴールを決めたものの、オフサイドとして取り消された。だがこれは明らかにオフサイドではなかった。このシーズン2回目のデルビーではラツィオには高い代償が付いた。デルビーを1−3で負けたラツィオはこのデルビーで警告を多数受け、翌節のユヴェントス戦では出場停止者が続出し連敗を喫してしまった。傷を負ったラツィオはそのまま失速しスクデットを逃してしまった。
2000年、ラツィオは一時は9に開いていたユヴェントスとの勝ち点差を一気に縮め、スクデットを獲得した。ローマに対する2−1での勝利はスクデットに繋がるものであった。素晴らしい粉を描いたヴェロンのフリーキックはラツィアーレにとっても印象深いものとなっている。
2000年12月にはローマが首位に立った状況でデルビーを迎えた。試合は素晴らしいものとは程遠い内容であった。しかしカフーのクロスからのザネッティのヘッド−ペルッツィのファインセーブ−こぼれ球をネスタがクリア−ネグロに当たりゴールイン−というシーンはロマニスタにとって忘れられないものになった。ローマにとってはこの試合がスクデットへの快進撃の始まりであった。そしてネグロは00−01シーズンのローマのスクデットの英雄の一人とまで言われた。しかし幸いにもネグロは2005年にシエナの一員としてローマ相手にゴールを決めて復讐を果たしている。
最も忘れがたい試合は5−1でローマが大勝した試合だろう。モンテッラは新記録の4得点を決めた。ラツィオのネスタは完全に混乱し、前半でベンチへ退いた。後半にはトッティが25mの華麗なループシュートを決めた。
両チームにとって最も悪名高いデルビーは2004年の歴史的な事件だろう。試合は後半開始すぐ中断された。ティフォージのグループは警官と衝突した。この発端がスタジアムの外で警官が子供をひき殺したという完全なガセのニュースだったというのは驚きだった。地方自治体はすぐさまロマニスタから広まった噂を否定した。しかしその場に居合わせた人々はまったくこれを信じなかった。トッティを含めたローマの選手たちがロゼッティ主審と2,3の言葉を交わし試合は中止となった。もちろん試合後にはイタリアのメディアは大々的にこの出来事を伝えた。そしてスタジアムの外で誰一人殺された人が居なかったのは事実であり、幸運なことだった。
2005年、ラツィオは長年勝てなかったローマ相手についに勝利した。ラツィアーレのNo.1アイドルであるディカーニオがゴールを決めた際にクルヴァ・スッドの前でパフォーマンスを行ったのは記憶に新しいだろう。ディカーニオにとってはこれが自身のデルビーでの2点目だった。何千ものロマニスタは目の前で起こっている出来事を信じることができなかった。
昨シーズン、ローマはラツィオに2−0で勝利しリーグ記録の11連勝を達成した。
今シーズンの1度目のデルビーはラツィオが3−0で“大好きな”ローマを下した。そしてロッシ監督は公約していた通り、ローマで最も有名な噴水であるFontanoneに飛び込んだ。彼はもう一度飛び込みを行うのだろうか?確かに今のローマはもう風邪を引くような寒さはなく、暖かい…
おっと、デルビーの魔法の瞬間について少し書き忘れていたことがあった。マンチーニのヒールでのゴールやカストロマンのロスタイムの同点弾など…。しかし書きたくなるような出来事はあまりにも多すぎる。ただ今の時点で言えることはロマニスタもラツィアーレも日曜日の試合がずっと記憶に残しておくだけの価値のある試合になることを望んでいることだ。彼らは完全な勝利が何なのか、今も疑問に思い続けているだろう…。
Luca Manes(ローマ在住)


☆デルビー情報⑤(Lazioveferより、ネタ?)
「俺がラツィアーレから聞いた話なんだけど、聞いて欲しい。『俺が近所のクリーニング屋さんに行った時の話なんだけどさ。俺はチケットを渡して、服を受け取るのを待っていたんだ。そしたら巨大な男が入ってきた。彼の子供と一緒に。それがそれが面白いんだよ。黒い服を着てさ。その服には11連勝の全ての試合結果と共に“ローマと一緒にお辞儀!”って書いてあるんだ。彼の息子は着せ替え人形みたいだったよ。全てローマのものを着させられてた。可愛そうな幼い子供。その店で働いている女性はラツィアーレなんだ。そんでその男は“おい、Maure'、何で俺にこの服を洗濯させようとしているんだ?洗濯すればこの記録が消えると思うのかい?見てくれよ。これ、1年間も続かなかったんだ』と言った。俺はその場で大笑いしたよ。笑いを抑えることなんてできなかった。そしたらその男は子供を引き連れて帰って行ったよ。すごく激怒しちゃって、未熟な人間だった』って話なんだ。Buhahahaha!!!」
「“ローマと一緒にお辞儀”…。爆笑!!!」


☆デルビー情報⑥
ロッシ監督はデルビーに勝利した場合には今度はGianicolo噴水に飛び込むことになった。この噴水もローマでは有名な噴水。