・ラツィオの新たなアイドル、ロッキ 
トンマーゾ・ロッキはラツィオの新たなアイドルになったと言っても過言ではないだろう。彼は得点感覚に優れ、足下のテクニックもよし、ヘッドもよし、チャンスメイクもよしというDFにとっては非常にマークのしづらい総合力の高いストライカーである。
ロッキはユヴェントスプリマヴェーラで育った。しかしユヴェントスでは出番があるはずも無くすぐにセリエC2のプロ・パトリアへの移籍を受け入れなければならなかった。そしてその後フェルマーナ、コモ、トレヴィーゾ、エンポリを渡り歩いた後、ラツィオに辿り着いた。現在ロッキはローマの街とラツィオというクラブを非常に気に入っており、ユヴェントス、ミラン、インテルといったビッグクラブへの移籍は全く考えていない。ロッキはアズーリ入りを夢見ている。28歳となったロッキだが、アズーリ入りを目指すのも決して遅くは無いだろう。
ロッキの一番の友達はディカーニオである。ロッキは「ディカーニオとの友情は美しいものだ。彼には多くの事を教わったよ」と語っている。そのディカーニオがラツィオのユニフォームを脱ぐ時、それはロッキが新たなラツィオのシンボルとなる瞬間だろう。ロッキは既にラツィオのシンボルとなる覚悟ができている。