-アントニオ・カンドレーヴァ インタビュー(Il Tempo 11/21)
-カンドレーヴァ、カルチョを始めた経緯を教えてくれるかな?
「とても小さな頃に始めたよ。それで、トール・デ・チェンチのプルチーニでプレイしていた。僕のキャリアにおける最初の重要なステップアップは14歳のときだった」



-何が起こったの?
「家を去って、テルニに向かったんだ。僕がプロのカルチャトーレになりたいと思ったのはそのときだった。テルナーナのアッリエーヴィ・ナツィオナーリでは中盤の全てのポジションでプレイしたよ。テルニのミステル・トビアは僕の成長には欠かせない存在だったね」



-若い頃のアイドルは?
「二人のナンバー10、カカーとジダンに恋をしていた」



-君は、しばしばロマニスタだと責められてきた。すべてはリヴォルノ-ローマの試合前のコメントから始まったね。
「過去にトッティとデ・ロッシを賞賛するコメントをしたことは否定しないよ。でも、僕はアスリートとしての彼らを真似ていたんだ。彼らは二人とも偉大な選手だからね。小さな頃はほとんどスタジアムには行かなかったし、家からも若くして出て行ったから、特定のチームに熱狂することはなかったよ」



-テルナーナのあと、ウディネーゼからの呼び出しが届いた。
「残念ながら、わずかな時間しかプレイ出来なかった。問題があったよ」



-ユヴェントスでの経験はどうだった?
「僕のゴールで勝利したボローニャ戦を覚えているよ。それから、ホームのシエナ戦でも美しいゴールを決めることができた」



-それから、パルマ、チェゼーナへ。
「Si、でも、ユーヴェから去って、あまり重要でないチームに行くのは簡単じゃなかった。残念だけれど、僕の頭はもっと立派なクラブでプレイすることを考えていたんだ」



-1月31日、ラツィオ、転機。
「カンペデッリ会長はすべてを賭けて僕を欲しがってくれたし、彼らは僕に期待を寄せていると話してくれた。だから、僕はチェゼーナに向かったんだ。でも、移籍には確信を持てずにいた。そして、冬のメルカート最終日に、ようやくロティートからの呼び出しが到着した」



-あの日はどのような一日だったの?
「チェゼーナの一員としてナポリに向かっていた。ナポリに到着したときに、代理人にラツィオからの関心のことを聞かされたよ。その後、18:30に交渉がなされたことを聞いて、僕は契約の詳細も聞かないまま、受け入れたんだ。そして、ローマに向かうためにすぐに電車に乗り込んだんだよ(笑)。まさか、家に戻ることができるとは思ってもいなかったから、本当に幸せだったね。ラツィオは重要なクラブだったし、移籍にはすぐに納得したよ」



-ティフォージとの対立には傷ついたのでは?
「とてもね。チームメイトは、僕がこの問題を克服できるよう支えてくれたけれど。レデスマからロッキまで、さらにはクラブも僕を常に信頼してくれた。でも、人々は、僕がロマニスタであると思い込み、僕が去ることを求めていた。ジョカトーレとして認めてもらうことができず、とても難しかったよ」



-4月7日のナポリ戦でのゴールで、すべてが変わったね。
「特別な夜だった。スタジアムはキナーリアの思い出で溢れていたね。僕は重要なゴールを決めて、クルヴァの下で歓喜した。僕はすべてを賭けて自分の価値を示そうとしていたし、あれでようやく統制が解かれたね。主力選手の負傷によって出場機会が巡ってきたんだけれど、僕に信頼を与えてくれたレヤには感謝しているよ」



-契約状況について。保有権はラツィオとウディネーゼが半分ずつ所持しているね。最終的にはどうなるんだろう?
「僕はラツィオとの契約にサインする前に、ひそかにポッツォ会長と話をした。話し合いは突発的なもので、僕はウディネに行き、“もうウディネでプレイする意向はない”と伝えたんだ。僕はラツィオに行くために契約を2年延長した。僕はラツィオにいたいし、2014年まではそうなるだろう。将来についても、期待しているよ。フリウリの彼らは、僕が何を望んでいるのかよく知っているからね」



-君はレフェリーにはほとんど抗議しないね。唯一、君が抗議したのはフィレンツェでのクァドラードのハンドのシーンだけだった。どうして?
「あれは、25mくらい離れたところから見ていた僕でも明らかだったからね。ベルゴンツィは“意図的ではないミスだ”と答えた。レフェリーが考えを変えることはほとんどないし、レフェリーへの抗議は何の役にも立たないと思っているんだ」



-デルビーでのゴールについて
「最高の喜びだった。ローマに対してゴールを決めることは長年の夢だったからね。ゴールと共に勝ち点3を得ることができて、本当に最高だったね」



-家族の存在も、この最高のバランスに影響しているんじゃない?
「そのとおりだね。家に戻れば妻のヴァレンティーナがいつもファンタスティコに迎えてくれるから、すべての問題を忘れることができる。そして、トレーニングや試合でうまくいかなくても、子供を見ると元気になる。家族というのは、どのような男にとっても決定的な存在だよ」