・ラドゥの契約更新:複雑(Repubblica.it)
ステファン・ラドゥはルーマニア代表には招集されなかった。おそらく、これはラドゥが3回ほど代表からの呼び出しに応じなかったことへの“ペナルティー”だろう(3回のうちの2回はルーマニア協会からの電話を無視し、残りの1回はケガによって招集に応じることができず)。したがって、ラドゥは今季初となるオリンピコでのボローニャ戦のためにフォルメッロで準備を行うことになった。ただ、ラドゥには契約更新という厄介な問題が存在している。彼の契約は2012年に満了するため、来年の6月には第17条の行使に向かうことが可能となる。
複雑な契約更新 - ラドゥの契約更新に関するあらゆる話し合いは、この2,3ヶ月ほどは完全にストップしている。カンピオナート終了後、ラツィオ側は7月10日のアウロンゾ・キャンプ開始までにラドゥとの契約を2015年まで延長することを考えていたが、メルカートでの活動やレデスマとの契約更新などの別のプライオリティーによって、実現しなかった。現在40万ユーロとなっている年俸について、ベカーリ代理人は条件を3倍にアップさせることを望んでいるが、現時点では全てがストップしている。ベカーリ代理人は5月末に次のようにコメントしている:「長い間動きはない。ラツィオが会談を持ちかけてくることを待っているよ。我々の考えはローマに残ることだが、すべてはロティート次第だ」。おそらく、ロティート会長は欧州で最も有望なDFに狙いを定めることを考えているはずだ。ただし、ラドゥにはマンチェスター・シティが以前から注目を寄せている:「ラドゥのことはとても気に入っている。大きな価値を持った面白い選手だね。我々は彼を考慮しているよ」。マンチーニ監督は2,3ヶ月前にこのように語っている。
コラロフとの親交という警告 - 今夏、マンチェスターにはステファンの親友が移籍した。アレクサンダル・コラロフ。彼らはある約束を交わしているようだ。「また会おうぜ」。コラロフがロティート会長に対してラドゥに関する警告を発したのは偶然ではないだろう:「ラドゥのようなDFはイタリアのカンピオナートでも数少ない存在だ。昨シーズン、ステファンは僕をすごく助けてくれた。だから、彼のことは兄弟だと考えている。ロティートは慎重になって、ラドゥとの契約更新を真剣に考えなければいけない」。



・アルティポリ、ボネット、コレア、マンフレディーニ、クァドリ:ラツィオへの反抗(Il Messaggero)
-マンフレディーニ、ボネット、アルティポリ、クァドリ、コレアは、2,3週間前からトップチームとは離れてトレーニングを行っている。しかし、彼らにはこの境遇を避ける可能性が存在していた。「プレイしに移籍する?No、僕はラツィオが好きだ...」。この5人の選手たちがラツィオに残留した主な動機である。
-アルティポリ&クァドリ:彼らは下部リーグからセリエAにステップアップできる望みが小さいにも関わらず、移籍を全く検討しなかった。ラツィオとの年俸7万ユーロの契約があと2年残っているアルティポリに関しては、アレッサンドリア、ユーヴェ・スタビア、カンポバッソ、メルカート終盤にはサン・マリノからのオファーが届いていた。これらのオファーの大半はビアンコチェレステで受け取っている条件と同等だったものの、結局移籍は実現しなかった。また、7月にはギリシャのIraklis Saloniccoがコレア、クァドリと共にアルティポリを狙ったが、交渉は3日ほどで消滅している。クァドリは実際にIraklis Saloniccoでのテストを受けていたが、どうして彼がラツィオに戻ってきたのかは不明となっている。年俸14万ユーロの契約があと1年残っているクァドリにとって、首都から去るチャンスは決して小さなものではなかった。ギリシャ行きの話では、ラツィオ側は年俸の半分を負担する用意もできていたのだ。
-コレア:年俸7万5000ユーロでの契約があと1年残っている彼は、3週間前にウィスラ・クラコヴィアからの年俸11万ユーロのオファーを拒否した。そして、2日前にもチスコ・ローマからのオファーを同様に断っている。
-マンフレディーニとボネット:来年6月までの年俸50万ユーロの契約が残っているマンフレディーニはApollon(CL予備予選のためにマンフレディーニを欲しがった)からの年俸35万ユーロの2年契約というオファーを全く考慮しなかった。また、年俸30万ユーロでの2012年までの契約が残っているボネットも、リヴォルノ移籍へ向けた差額を生めることができず、交渉は破談している。
-フィルマーニ:レヤから除外されている選手の中にはファビオ・フィルマーニも含まなければならない。ただ、彼は上記の5人とは異なり、契約解除へ動いている。彼は再び国外へ行く準備ができており、ロシア、アラブのメルカートに入ることになるかもしれない。
-ペルペトゥイーニ:フォッジャ、ヴィチェンツァ、トリエスティーナ、フロジノーネ、ヴェローナへの移籍を失った彼は、プリマヴェーラで戦うことになる。



・フィルマーニ:ルーマニアからの誘惑(La Lazio siamo noi.it)
-放出要員となっていたもののラツィオに残留したフィルマーニだが、彼の運命はまだ変化する可能性がある。
-肋骨骨折から復帰した彼は、近日中に全体トレーニングに合流できる状態になるが、ラツィオの中盤の枚数は既に揃っている。そのため、彼はゴンザレス、若手ペルペトゥイーニとの競争に打ち勝たなければならない。
-メルカート:レッチェ、チェゼーナ、ボローニャ移籍やギリシャ行きの可能性が消滅したフィルマーニは、メルカート閉鎖が延期されている欧州諸国や国外への移籍を考慮している。足音はロシア、アラビア方面から生まれているが、ルーマニアでは今後の10日間で決定的な状況を迎えることになるかもしれない。



☆エミルソン・クリバリ(ナポリ)
「ラツィオでの5年間、僕は多くのものを与えてきた。僕はあそこでとても幸せだったし、ローマでキャリアを終えたいと思っていた。契約延長を望んでいたけれど、残念ながらロティートは僕に対してドアを激しく閉じた。そして、僕はそれから信頼を失って、二度と話すこともなくなった。ティフォージに関しても、どうしてブーイングが起きていたのか理解できない。カルチョにおいては、感謝などは存在しないようだね。彼らは僕が移籍することを求めていたんだ」(La Lazio siamo noi.it)
「この2年間、僕は集中を失っていた。ローマでの5年間、僕はこのユニフォームのためにすべてを尽くしてきた。3位になってCL出場権を獲得したりもしたね。僕はここでキャリアを終えるつもりだったけれど、会長は僕に対してドアを激しく閉じた。それから、僕は最初の3年間で築いた信頼、決心を失った。カルチョには感謝など存在しないのさ」(Repubblica.it)



☆エルナネス
「僕は夢想家だし、スクデットが欲しいと思っている。良い将来が待ち受けていると確信しているよ。ここに来てからはまだ少ししか経過していないし、僕らが成功を収めることができるかどうかを言うにはまだ早いけれどね... これからの自分の家となるイタリアは、僕を良い形で歓迎してくれた。1年前、ラツィオはコッパ・イタリアとスーペルコッパに勝利している。当然ながら、伝統あるクラブの一員として、ティフォージのためにも奮発してタイトルを獲得することを夢見ているよ。もちろん、プレッシャーも受けることになるだろう。今のところはまだ何も感じていないけれど、僕はプレッシャーと向き合う準備ができている。 イタリアに到着してからは普通にスルーされると思っていたんだけれど、多くの人々が僕のことを知っていて、サインや写真を尋ねてきてビックリしたよ。デポルティヴォとのプレゼンテーションは本当に特別だったね。自分のキャリアで初めての体験だったよ。ティフォージの前でデビューして、さらにゴールを決めることができて本当に最高だった。 ポジション?まだ話しているところだけれど、監督は僕が基本的に攻撃的にプレイすることを望んでいるようだね。 イタリア語?個人で勉強しているよ。プレゼンテーションでは、皆は僕がポルトガル語で話すことを待っていたようだけれど、僕は全く知らなかったイタリア語で話をした」(Corriere dello Sport)



・価値を示すことを望むカヴァンダ(Corriere dello Sport)
2,3ヶ月前、ラツィオは彼の包囲に成功した。ロティート会長は、ザヴァーリア代理人との関係を修復し、ファラオーニと同様に移籍金ゼロで流出する恐れのあった若手との契約を更新することに成功したのである。ルイス・カヴァンダはこのような流れで、ラツィオとの契約を2014年まで延長した。アンゴラに起源を持つベルギー人の彼は(実家には常にお金を送っている)、サバティーニ前DSによってスタンダード・リエージュから1万5000ユーロで獲得された。
レヤ監督はカヴァンダの価値を上昇させている。カヴァンダは3-4-2-1の形でも3-5-2の形でも、中盤の左右両サイドでプレイすることができる。右サイドでリヒトシュタイナーの選択肢になることができる彼は、左サイドでより多くの出場機会が与えられることになるかもしれない。ガッリードがフィジカル的な問題で離脱していることに加え、デル・ネーロも60分以上プレイすることができない状況にあるため、ボローニャ戦ではカヴァンダにチャンスが巡ってくるかもしれない。



・二つのラツィオ(Corriere dello Sport)
-昨日、“除外”されているクァドリ、アルティポリ、マンフレディーニ、コレア、フィルマーニ、ボネット(ペルペトゥイーニは代表)は、14:30よりクリアレージの下でトレーニングを行った。
-その一方で、残りのラツィオ一同は10時からと18時からの2部トレーニングを行っている。