・ラツィオ、トンマーゾ・チェッカレッリを抱き締める
ここ2年、ラツィオの下部組織は潜在能力を持った才能、マケダ(マンチェスター・ユナイテッド)とマルコ・ダレッサンドロ(ローマ)を失った。それでも、ラツィオは現在新たな才能チェッカレッリを発見した。ラツィオにとって、チェッカレッリを他のクラブから守ることは義務のようなものだ。
テクニック、決心、冷静さ−これはロティート会長の新たな規則ではなく、ラツィオ・アッリエーヴィ・ナツィオナーリでプレイしている才能、トンマーゾ・チェッカレッリの特徴だ。ローマ相手に決めたゴールは、彼の大きな潜在能力の全てを再び示した。
ラツィオ−2004/05シーズン、彼はCentro Calcio Federaleからラツィオへと引き抜かれ、ビアンコチェレステでの歴史を開始した。最初のタイトルは2006年、ジョヴァニッシーミ・コッパ・ラツィオ時代に決勝戦でローマを破って手にしている。その翌年はジョヴァニッシーミ・ナツィオナーリでプレイし、2007/08シーズンからはアルベルト・マリアーニ率いるアッリエーヴィ・コッパ・ラツィオに昇格した。ここで彼は16ゴールを決め、このシーズンのサプライズとなった。しかし、皮肉にもこの活躍によって、周囲のクラブは『彼の獲得には移籍金が必要ない』という匂いを嗅ぎ付け始めた。その後、チェッカレッリにはチェルシーとトッテナムが興味を示し、新たなマケダの危険性が生まれつつあった。しかし、チェッカレッリは最終的にラツィオに残ることを決め、2008/09シーズンからはアヴィンコーラ率いるアッリエーヴィ・ナツィオナーリでの時間を開始した。
代表−チェッカレッリは2008年8月にU-17イタリア代表に招集され、デビューを果たした。(Lazitalita.it 4月8日)



・RozziとCarruが選抜メンバー入り
アントニオ・ロッカ監督はコヴェルチャーノでのトーナメントに、1994/95生まれの選手たちを招集した。このメンバーには、ラツィオ・ジョヴァニッシーミ・ナツィオナーリのMFルカ・Carru('94)とFWアントニオ・ロッツィ('94)が選ばれている。
Carruは質と量を持ったバランスを取ることのできるMFで、マリアーニ率いるジョヴァニッシミ・ナツィオナーリに安定をもたらしている。一方のロッツィはテクニックとフィジカルを兼ね備えたボンバーで、ローマデルビーではゴールを決めてチームを勝利に導いている。(Lazitalita.it 5月12日)



・U-17イタリア代表:カンポーリを召集
U-17イタリア代表はU-17EUROに向けて18人の選手を招集した。このメンバーの中にはローマ生まれのCBアレッシオ・カンポーリが含まれた。
17歳になったカンポーリは順調に成長しており、先日のプリマヴェーラのナポリ戦でゴールを決めている。ラツィオ下部組織の最高傑作の一つである彼には昨夏の時点でインテルなどの重要なクラブが接近していた。(Lazitalita.it 5月3日)




・ラツィオ下部組織:将来のボンバー候補を育成
ラツィオ下部組織にとっての2008/09シーズンは、それぞれのカテゴリーで4人のボンバーが脚光を浴びているように、非常にポジティヴなものとなっている。メンディチーノ、トロンベッタ、モンテフォルテ、ロッツィのことだ。
エットーレ・メンディチーノの今シーズンがステップアップの1年になったことは明白だ。長期離脱したにも関わらず、彼はカンピオナート・プリマヴェーラで15ゴールを決め、さらにはセリエAデビューとU-21イタリア代表入りを果たしている。メンディチーノは1990年2月2日にミラノで生まれたが、ラツィオの下部組織で成長してきた。彼は184cm、78kgというフィジカルと得点感覚を持った強いFWで、サイドでも中央でもプレイすることができる。また、ゴールだけでなく1対1の動きも良く、U-21イタリア代表でのオーストリアとの一戦ではスタッフ全員を魅了した。メンディチーノに関して、U-21イタリア代表のカシラギ監督は「重要な選手になるだろう」と話し、ラツィオ・プリマヴェーラのセセーナ監督も「守るべき財産だ」と語っている。そして、元ラツィアーレのPiscedda氏はメンディチーノのような若手に対して、「経験を積ませるために、どんどんプレイさせなければいけない」とコメントしている。
アッリエーヴィ・ナツィオナーリには18ゴールを記録しているフラヴィオ・トロンベッタがいる。彼はチェッカレッリと共に最も危険なコンビを形成し、相手DFをパニックに陥れている。1992年2月5日スビアーコ(Lazio州のコムーネ)生まれの彼は、あらゆる状況に集中し、相手DFのミスを決して見逃さないプレイを見せている。
そのトロンベッタと時折チームメイトとなるマッテオ・モンテフォルテは主にアッリエーヴィ・コッパ・ラツィオでプレイしている。1993年10月22日ローマ生まれの彼は、1999/00シーズンにラツィオのプルチーニに入団し、今シーズンは14ゴールを挙げている。素晴らしいスピード、テクニック、インテリジェンスを持った彼はしばしば相手GKを破っている。
最後に、ジョヴァニッシーミ・ナツィオナーリに所属しているアントニオ・ロッツィは1994年5月28日にローマで生まれた、まだ小さな選手だ。ラツィオ・ジョヴァニッシーミ・ナツィオナーリはそれほどの得点力を持っていないのだが、彼はその中で6得点を決めている。FWながら相手DFに必死にプレスをかける『小さなカシラギ』は、良いテクニックを持っている。4月5日のデルビーでの驚異的なゴールを見れば、それは十分に理解できるだろう。(Lazitalita.it 4月17日)