☆サバティーニGMが辞任を提出
ラツィオの内部では大きな混乱が起きている。ラツィオのGMを務めているサバティーニ氏がロティート会長に対して辞任を申し出たのである。
フォルメッロにとっては嵐の1日となった。コッパ・イタリアでの敗退により、メルカートの選択を担っているサバティーニGMが再び議論に巻き込まれた。サバティーニGMは夏にも辞任を表明し、ロティート会長によって慰留され残留した経緯がある。だが今回はロティート会長も辞任を認める可能性があり、次の動きに注目が集まっている。なおラツィオの内部では既にPersichetti総務部長が辞任を表明している。
監督人事についてはロッシ監督がラツィオと決別した場合の後任にはマッザーリ、ノヴェッリーノ、ベレッタ、ジャンパオロが挙げられている。
関係が危機にあるのはラツィオとロッシ監督の間だけではない。ベーラミもラツィオとの決別が近付いている。ベーラミの契約更新に関する決定的な会談は結局合意が見つからないまま終わってしまった。ラツィオ側は10-11シーズン、11-12シーズンに年俸75万ユーロを支払う条件を提示したが、ベーラミ側はこれを受け入れなかった。ベーラミはFIFAの条項行使に向かう可能性があり、これを行使した場合は180万ユーロほどで国外へ移籍することができる。これはイタリアで5年間過ごし、新たな経験を積むことを望んでいるベーラミの意図とピッタリ合うと言える。なおロティート会長はベーラミの放出には少なくとも1000万ユーロの移籍金を得ることを望んでいる。(corrieredellosport.it)




☆Persichetti総務部長を解雇
インテルに対する敗北から翌日、ラツィオの内部で最初の地震が起きた。ラツィオはPersichetti総務部長を解雇したのである。なおサバティーニGMもラツィオと決別する見込みとなっている。(Piazza della Liberta)
※「segretario generale」というのは総務部長、事務総長、幹事長という意味みたいですが、ペルシチェッティ氏がどの仕事をしていたのかはよくわかりません。




☆怒るラツィアーレ
クルスの2点目が決まった瞬間、ロティート会長は椅子から立ち上がり、スタンドを後にすることを決断した。そして多くのサポーターがロティート会長へ侮辱を浴びせた。
一部のサポーターはインテルに先制を許した瞬間からロティート会長への侮辱行為を開始していた。そしてクルスの2点目が決まった瞬間、「ロティート去れ!ロティート去れ!」という声が沸き起こり、ロティート会長は警察に保護されながらスタンドを後にした。
ラツィオは今シーズン、うぬぼれによってメルカートの評価や選択を誤るなど大きなミスを犯した。結果は誰の目にも明らかであり、サポーターはロティート会長とサバティーニGMに非難を浴びせている。既にほとんどのサポーターはロティート会長に呆れ、ラツィオをビッグクラブにできる新たな会長の到着を夢見ている。
ここ4試合全て敗戦しているロッシ監督のポジションは固いものではなくなっており、ロティート会長はロッシ監督への信頼をまだ持っているのかどうか明らかにしなければならない。もしもまだ信頼を置いているのならば、すぐに契約を更新しメルカートやクラブに関して話し合いを行わなければならないだろう。ラツィオは再建しなければならない状態にあり、ロティート会長は現状が自らの責任であることを理解しなければならない。
なお昨夜のインテル戦後、スタンドの外では10人のサポーターがチームバスを待ち、ターレに対して侮辱を浴びせた。(Messaggero)




☆ベーラミはスペインへ
ヴァロン・ベーラミの来シーズンはスペインにある。ベーラミは国外へ去る意向を持っており、近いうちに新たな目的地を選択する。(Sportitalia)




☆ジュゼッペ・シニョーリ氏
「オリンピコへ戻るということはいつも興奮するよ。俺に対するサポーターたちの反応は本当に驚いた。監督について?まだ監督ではない俺が話すべきではないよ。ただラツィオは不運だった。俺の将来?コヴェルチャーノの監督資格取得コースに行くよ。ラツィオの将来?ファンができるだけ早く2000年の興奮を思い出すことができるのを望んでいる...」(Piazza della Liberta)




☆エピローグ
サポーターから侮辱を受けてスタンドから追い払われたロティート会長。「仕事をしろ」というブーイングを浴びた選手たち。全てを取り返す夕方を送らなければならなかったラツィオだったが、結局は何の意味も無い、すぐに忘れ去らなければならない1年のエピローグとなってしまった。
完全な失敗に終わった今シーズン、最後の幻想をラツィアーレへ見させていたコッパ・イタリアというかすかな希望もすぐに消え去った。戦犯として最初に挙げられるのはロッシ監督だ。ロッシ監督とラツィオは2009年まで契約を結んでいるが、ラツィオは新シーズンからは新たな監督と共に新たなページをめくることになるだろう。現状では後任候補にはマッザーリ、ジーコ(フェネルバフチェから引き離すのは簡単ではない)が挙げられている。
またフロント陣でも入れ替えが行われるかもしれない。ロティート会長−サバティーニGMの今シーズンが失敗に終わったのは明白だ。GMに関しては1月にも変更の可能性が取り上げられ、その際にはジョルダーノ、シニョーリといった名前が挙げられていた。(Gazzetta dello Sport)





☆クラニョッティ帰還を望むラツィアーレ
インテル戦後、クルヴァ・ノルドはラツィオがかつてのラツィオに戻ることを祈りつつ「セルジオ・クラニョッティはセルジオ・クラニョッティしか居ない」という歌を必死に合唱した。
インテルに対する挑戦は今年何度も目にした色の無いものだった。昨シーズン3位になった結果を過大評価し、酷く少ない資金でチームを作ったロティート会長のハッタリは最後の挑戦にも失敗したのである。これを見ればロッシ監督にはそれほど罪が無いとも言えるが、現状では全てを入れ替えることが正しいと言えるだろう。
革命が行われるか否か、今日は既に始まっている。ロティート会長が犯したミスの代償は誰にも払わせることはできない。『お金を使わなくても勝つことは出来る』という彼の定理が完全に破綻していることはロティート会長自身も理解しているはずだ。ラツィオを再出発させるためには今まで以上の魂、心、お金が必要であることを彼は理解しなければいけない。(Tempo)




☆ジーコ監督(フェネルバフチェ)
「イタリアのクラブが私を監督として欲しがっている?私はピッチ上ではカンピオーネだったが、監督としてはそうではない。でもセリエAという舞台で戦ってみたい気持ちはある。ラツィオ?私を怖がらせないでくれ。ローマは非常に美しい街だよ」(Repubblica)