☆プロジェクトの欠陥
エンポリ戦の敗戦はプロジェクトの欠陥を再び露呈する形となった。
ラツィオは1月のメルカートで積極的に動き、ビアンキ、ロゼフナル、ラドゥ、ダボを獲得し戦力を豊かなものとした。フロント陣はこの補強により、昨シーズンの再現も期待できるといううぬぼれた考えを持った。しかし昨シーズンの結果はユヴェントスがセリエBへ降格したこと、ミランとフィオレンティーナが勝ち点マイナスがあったこと、などの条件があった上で得たものであることを再確認しなければならない。
ラツィオはロッシ監督を安心させるために1月のメルカートで補強を行い、さらに2011年までの契約延長をオファーした。しかし現在はセリエB降格の順位から遠ざかることが重要となっており、全ては5月に答えが出るだろう。
実際のところ現在はロッシ監督に対する懐疑論が存在している。ロッシ監督はフロント陣の限界を理解し、現実的に生きているものの、将来に向けた確実性を求めている。しかしフロント陣側はマキンワの例などを基にロッシ監督に選手の潜在能力を発揮させる手腕があるのか疑問を持ち始めている。また選手たちもクラブの不確実なプロジェクトに対する疑いを数多く抱いている。(Il Tempo)