☆デ・シルヴェストリ、コラロフの台頭
デ・シルヴェストリのベテランのようなプレイ、コラロフの個性−オリンピコのティフォージは驚きつつ、彼らに拍手喝采を与えた。
ディナモ戦ではクリバリとステンダルドが負傷し、ロッシ監督はこの2人の若手をピッチに送り込んだ。そしてこの2人の若手は何の問題もなくプレイした。セルビア人の21歳のコラロフはキャンプ中の親善試合からセンスのあるパフォーマンスを見せていた。コラロフはフィジカルに強く、テクニックとセンスある左足も持ち合わせており、ミハイロヴィッチを思い起こす人も少なくないだろう。ラツィオはオランダで行われたU-21EUROの主人公だったコラロフを80万ユーロで獲得したが、現在の彼の価格はその4倍に上昇している。コラロフは既にロッシ監督にとって重要な駒となっている。UEFAの登録リストのEU外の枠にカリーソではなくコラロフを登録したことも、それを証明していると言える。
ロッシ監督はコラロフの台頭により、ザウリをセンターに移すことも可能となった。ただコラロフは守備面に改善の余地が残されている。それでもロッシ監督はコラロフの獲得がクラブにとって良い補強だったことを確信している。
ロマーノでありビアンコチェレスティ一筋で育ってきたデ・シルヴェストリは5月に19歳を迎えた。トップチーム昇格を果たした昨シーズンはカンピオナートで2試合の出場を果たしている。彼の価値を考えると、彼の存在するスペースはあまりにも小さかった印象がある。今夏のキャンプではパナシナイコス戦、ディナモ戦で高水準のパフォーマンスを演じて拍手喝采を受けており、ラツィオでプレイできる状態に成熟していることを証明した。
ラツィオは今夏、オッドの穴を埋めるためにスカローニを獲得した。ただラツィオの考えはスカローニにデ・シルヴェストリを育成させるということとなっている。しかしディナモ戦でのプレイを見る限り、右SBはスカローニではなくデ・シルヴェストリのものとなるであろうことを我々は静かに断言する。これは冗談ではない。デ・シルヴェストリはこれまで長い間プレイするチャンスを待っていた。彼は飛躍できる状態まで成熟しており、迷うことなく自らの才能を発揮するだろう。
カンピオナート開幕戦となるトリノとの試合ではセンターバックにスカローニ(より空中戦に強いベッレーリとなる可能性もある)とザウリを起用する可能性が高く、両SBについてはまだ未定となっている。左SBのコラロフは肩の脱臼を治さなければならないが、デ・シルヴェストリは準備ができている。
トリノ、ブカレストとの2試合はベビー・ラツィアーリにとって大きなチャンスとなる。彼らは自らの特徴を発揮し、野心溢れるプレイを見せてこのチャンスを生かすだろう。(Messaggero)